2024年7月1日月曜日

7月1日 今日は 「朔日詣こと一斉参拝」

 早朝出勤の私であるが、今朝は珍しく大雨の中の出勤で車のフロントドアに叩きつける強い雨の為、運転手さんはワイパー設定を最も早いものにしていた。暫くは続いていたがこの雨も8時半過ぎには突如として止み、空は所々晴れ間が見えていた。当初生徒は屋根の有る「回廊」部分で参拝するように考えていたが、止んだ雨への感謝?の気持から何時も通りに神社前にクラス代表が居並んだ「7月1日の朔日詣」、本校で言うところの「一斉参拝」となった。雨で洗われ清浄となった神社前広場に「報鼓」が鳴り響いた。特別に今日の3尺大太鼓の音は心地良く胸に響いた。

場所は変わり、中央館ホールに移動し、「学院長講話」と場面は変った。今日から高校、明日から中学は「期末試験」なのでなるべく生徒の心中を騒がせないように心して話したが果たして?故にまず冒頭は2学期からの「学校教育課程5日制」について話を始めた。これで3回目になるか。特に今日は「土曜日の有効活動」を英語を交えて夢のあるような展開で進めていった。「Saturday Something Special」「Saturday  Something  More]Saturday  Something  Extra」などを検討中だと話した。又生徒の「自学自習教室」は「Self  Study」「Initiative Learning」、特別講座を「Special Lecture」「My Own Selection」「My course」などである。そして9月のハイライトは中旬の「浪速祭」に展開して話しを続けた。 


理事長・学院長の講話は何時も生徒にとって「耳障りの良いことばっかり」と思われるこのアラウンドの読者が居たらそれは大きな間違いでこの後に「生徒生活指導」の話が畳みかけるように続く。1学期中に発生した生指事案を出来るだけ具体的に、しかし個人が特定できないように話すのは当然である。実はこちらの方がより重要で結局生徒を守ることに繋がる。話し方には「トーク術」みたいなものも重要で判決を言い渡す執行官みたいな語感や表現ではいけない。生徒が良く聞き、それを他山の石、自分の事として受け入れる事が教育である。以上の展開で7月の一斉参拝は終わった。生徒が神社前で奉唱した「誠の道に違うことなく・・・」の意味を理解してくれたと思う。でもこれで終わりとはならない。教育とはそのような簡単な物ではない。しつこく、しつこく、何回も、何回も同じような事を言い方を変えたりして言い続けるのが教育に携わる者の責任である。 

一斉参拝が終わった後、一人の女生徒を担任と共に招き入れた。国際コースの生徒で2年次に「1年間カナダの高校に留学」してこの度無事に帰国し同コースの3年生に戻った生徒である。私は暫く英語で会話を続けたが流暢な英語で発音が素晴らしかった。本人曰く、会話には全く支障は無く留学して良い経験になったと。希望する大学は関東圏を志望しており今の処、早稲田大学と秋田にある国際教養大学、ICUなどを視野に入れていると言っていた。何れも偏差値の高い有名な難関大学である。親元を離れて遠くカナダに1年も留学した根性ある女生徒だからなのか、大学も遠い関東圏と決めているのだ。本人も素晴らしいがそれを許し激励している保護者も偉い。私は帰国記念に開校100周年事業で作成した「ご朱印帳」をプレゼントし大いに激励した。本当に良い生徒であった。将来が楽しみである。