「「ようやく重い腰を上げたか!」という思いだ。昨日の新聞の報道によれば政府は教職員の働き方改革の流れの中で遂に「年間変形労働制」を導入する方針を固めた模様だ。吉本の芸人さんの突っ込み感覚で言えば「今頃かよ?!」になるだろう。しかし遅くても公立の先生方の為には良い事だから歓迎したい。本校では既に10年前から導入している。勿論「三六協定」を結び「時間外労働の対価」も支払っている。恐らく日本で最も早い導入ではなかったか?私はこの制度をいち早く導入したことを今でも「誇り」にしている。
教職員は年がら年中多忙である。この事実は今や大きな社会問題化している。だから「働き方改革」などの言葉が躍り、このような変形労働制のアイデアが出てくる。この制度は忙しい時には頑張って貰い、ちょっと余裕がある時には早く帰って貰うための制度だ。学校には長期休業、いわゆる夏休みとか冬休みとかがあるが、これらは生徒の休みであって教職員の為のものではない。しかしだ。こういう生徒の居ない時は用事をささっと済ませて帰れば良い。又学校には中間試験と期末試験というのが各学期にあってその時は採点さえ済ませば幾分早く帰って貰って構わない。このようして年間の学校行事を睨みながら労働基準法に則り毎日毎日の労働時間を決めるのが年間変形労働制である。柔軟な労働時間制だ。
行政の施策が一般に遅い、遅いと言われているが、世論が熟して、熟してようやく腰を上げると言うのがスタイルである。これは国民がまだ認知もしていない中で革新的な制度の導入で混乱を避ける為なのだが、ぼつぼつ中身によっては方針を差し示し、「これで行くぞ!」というスタイルもあって良いのではないか。私どものような私立学校が「チンタラチンタラ」して人の後を追いかけ、真似するようでは「学校は潰れてしまう」だろう。だから私は誰よりも早く、誰よりも綺麗に、誰よりも豊富にあらゆる施策を考え、実行してきた。だから浪速の今日がある。来年度からは、創業以来初めて「月度に一回土曜日、日曜日の連休」を設定する。これも変形労働制の一つである。教職員は大層喜んでくれている。