2019年10月16日水曜日

大阪弁で「まけてー!」

「別紙の条件を附してこの申請を許可する令和元年9月30日堺市長永藤英機」。「来た、来た、来たー!」。正直なところ当初は
懸念もあったが今振り返ってみると案外と順調だった。ひとえに本校のU設備担当と堺のT建築設計事務所の手腕による。素晴らしい。堺市美原区に求めた土地の開発許可申請が許可されたのだ。これで「堂々と」真正面から次のステップに進める。何しろ土地面積が31000平方m(約10000万坪)と甲子園球場グランドの2.5倍もの面積がある。広いし擁壁などの工事が入るから開発行為として申請許可が必要であったのである。本校はコンプライアンスを遵守する学校だ。

 
 



ところがだ。併行して進めてきた工事業者が中々決まらない。当然「競争見積もり」入札にて決める。どこかの電力会社のように特定の会社に「随意契約発注」と言う訳には行かない。決まらない理由は値段である。「高い!」。これでは8月理事会にて決定した予算を大幅に上回る。「足元を見られている」とは思わないが、人件費や資材コストが軒並み値上がりしているのは理解できる。東京オリンピック以来建設コストはウナギのぼりであり、大阪は特に5年後の万博もあり余計に過熱状態だというがこちらは営利団体ではない。明日の日本を支える人材を育てる学校だ。大阪弁で「まけて―」とお願いするしかない。

 


「高天原フィールド」とネーミングも決め、後は工事着工を待つだけだが「私は焦ってはいない」。これらは校舎ではなく、あくまでクラブ活動の場所であり、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、陸上のトラックだ。設備担当には「コストダウン」をきつく言い渡している。グランド整地部分とクラブハウス建設なのだが私は過日、グランド業者とクラブハウス建築業者を分けて二本立てで発注するように指示した。元来なら一本立てで元請は一つの会社が望ましいがコストダウンの為には仕方がない。消費税の10%は仕方がないが、複数業者が乗せる管理費だけは押さえて欲しいからである。しかし後世に残る素晴らしいものを作ることには些かも揺るぎはない。