2019年10月12日土曜日

なんでもかんでも学校が悪い、先生が悪い?


午前8時の段階まで待ったが大阪市は暴風警報、波浪警報、 大雨注意報、洪水注意報、雷注意報が発令された状況にあり、大型で非常に強い台風が東海、関東に上陸する危険性が強くなったので、当初決めた方針通り、本日は「休校」の判断を下した。「危険予知」をしてまず生徒を守り、教職員を守り、そして建物の被害が少なくなるように対応するのが学校設置者と校長の重い責任である。副校長に近隣の私立学校の状況をホームページから調査して貰ったが殆どの学校でも同じよう休校であった。

 

ところで今朝の朝刊各紙は当然台風問題に多くの紙面を割いていたが、私は東日本大震災の宮城県石巻市大川小学校の訴訟について最高裁が県と市の上告を退ける決定をした記事に注目した。これで本件は終結し小学校生徒78人が無くなった学校側の対応に完全敗訴の判断を最高裁5人の裁判官一致して下したと言う。「子供を預かる学校現場に高いレベルでの災害対応を求める司法判断」が出たことで、この判決は今後大きく我々に覆いかぶさって来るだろう。私は当時のブログを引き出して再度読んでみたが、当時からこれは大きな裁判になり、行政当局の敗訴を予想していたが、まさにその通りになった。

 


大阪教育大付属池田小学校に児童殺傷事件以来、社会の「学校の塀の中を見詰めるまなざし」は益々厳しくなってきている。我々は再度ここに「預かっている生徒を守るのは学校であり、それは最重要な教職員の仕事であり、責務である」と深く認識しなければならない。これは単に災害対応だけではなくて日常における生徒生活指導においても然りである。生徒間のトラブル、自傷行為等々、学校の塀の中で起きたことは学校の責任であると考え、一歩立ち入って「事前予防対策」も従前以上に求められる時代になったと言える。

 
 


学校は本当に厳しい状況下に追い込まれつつあることを認識すると同時に私は教職員に対して言いようもない「憐憫に近い情」を感じるのだ。何でもかんでも「学校が悪い、先生が悪い」では頑張っている先生方も浮かばれない。しかし教員と言うプロの職業集団で生活の糧を得ている我々は「愚痴っても仕方がない」面がある。学校と言えども時代の流れの中で存在しているのだ。台風が来ると言えば学校の門を閉めて休校にするのは仕方のないことである。飛行機も新幹線も電車もデパートも止まり閉める時代となった。無理をして生徒を登校させ、家との往復で事故でも遭遇させたら間違いなく学校の責任が問われる。しかし責任が問われるから休校にするのではなくて生徒を守るという教職員の意識がまず問われるのだ。