それにしても居並ぶ生徒の中で、「歌にも歌われる高校3年生」は後3カ月で実質高校生も終わるとなると思えば、「いとおしい」気持ちが込み上げてくる。可哀想な気持ちもするがそれは仕方がない。全国の110万人の高校3年生がそうなのだからね。大学、専門学校、就職などそれぞれが次のスッテプに進むのだが、本校は基本的に進学校で圧倒的に大学に進学する。過日来年1月のセンター試験の出願を進路指導部がまとめ、提出した。○○○人と大きな数値である。
令和元年のセンター試験でこの仕組みは終焉を迎える。令和3年からは名前も「大学入学共通テスト」に変わり、その装いを大幅に変える。1990年平成2年に始まったこのセンター試験も約30年で一巻の終わりである。新しい共通テストは特に英語受験の方法と国語などの記述式問題など登場し高校サイドに揺らぎを与えているのは間違いない。英語は「読む、書く」に加えて「話す、聞く」が加わり所謂4言語の力を問われる。英検やTOEICなど「外部英語検定機関」の取り扱いは公立高校は延期を文部科学省に求めているが、私立の我々の立場は「予定通り進めて欲しい」と思う。今更変更などは駄目だろう。
年が明けた1月の最後のセンター試験は「受験にセンター利用」する大学が国公私立で4年生大学で705校、短大151校とある。過去最多である。この最後のセンター試験は翌年から共通テストに変わり、又受験の中身が変わって来るので受験生は間違いなく「安全志向で現役合格」を目指すだろう。受験生も保護者も浪人は避けたいと思っている筈で、現在進めている保護者との進路相談も悩ましい。
本校では既に指定校推薦で約20%の生徒の進路は決まっており、今後センター試験、一般公募、一般入試と本格的な受験シーズンがやって来た。ここが最大の私立高校の重要な局面である。3年生の学年団は緊張感を以て進めて欲しいと声を大にして訴えているところだ。「花の高校3年生諸君、次に向かって最後の頑張りを!!」