2019年10月21日月曜日

「変わらぬものがあっても良い」・・・明日は即位礼正殿の儀


新帝陛下は明日22日に即位を内外に「ご宣明(せんめい)」される。我々が良く使う言葉である宣言などではない。宣明と言う言葉だ。正式には明日午後1時から皇居宮殿松の間で「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」が行われる。陛下は「高御座(たかみくら)」で皇后は「御帳台(みちょうだい)」に立たれ陛下はお言葉を述べられる。成年皇族方もご陪席され、安倍首相から「寿言(よごと)」と呼ばれる祝辞を述べられる。両陛下を始め皇族方は「束帯(そくたい)」「十二単(じゅうにひとえ)」を召される。特に天皇陛下のお召し物は「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」と言われ、陛下だけが着用できる色の束帯で平安時代に嵯峨天皇が天皇のお召し物と定められて以来のものである。しかし、とにかくご皇室に関する言葉は使っている「漢字と読みかたが極めて難しい!」

 
 


国民が楽しみにしていたパレード「祝賀御列の儀(しゅくがおんれつのぎ)」はやむなく11月10日に延期となった。先の台風19号の被災状況に御心を痛められた天皇、皇后陛下のご心中を汲み政府が判断されたものである。その後世界各国、海外からの多くの賓客らを招いた「饗宴の儀(きょうえんのぎ)」に臨まれる。全てが「国事行為」である。11月14,15日は皇居東御苑で新天皇一世一度きりの儀式「大嘗宮の儀(だいじょうぐうのぎ)・・・大嘗祭(だいじょうさい)」が行われる。

 


この「大嘗祭(だいじょうさい)」では神前にお米が供えられる。「瑞穂の国(みずほのくに)」と称される我が国ではお米を特別な食べ物として大切にしてきた。大嘗祭にお供えするお米を収穫する「斎田(さいでん)」を、宮内庁は栃木県高根沢町大谷下原と京都府南丹市八木町氷所新東畑の水田と古来伝わる方法(くじ引きに似た)で決めた。そして所在地や「大田主(おおたぬし)」と呼ばれる生産者の氏名を公表したのである。大田主は、高根沢町の石塚毅男さん(55)と南丹市の中川久夫さん(75)で、銘柄はそれぞれ「とちぎの星」と「きぬひかり」である。大変名誉な事だ。天照大御神や今上陛下がお口にされるお米と同じお米を一度は自分も口にしてみたい気がする。

 
 
 


これは天照大御神のお孫さんが「天孫降臨」時に髙天原から我が国に伝わったとされる「斎庭(ゆにわ)の稲穂」の神勅からきているもので、天皇陛下はこの神勅に基づき、国を治め、現代まで護り続けられているものである。それゆえに陛下は、皇居内の田に入り、田植えや稲刈りをされているのだ。古事記や日本書紀には「我が高天原に所御(きこしめ)す斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)を以ちて、また、まさに我が御子に御(しら)せまつるべし。」とある。口語流で言えば「我が子(直系の代々の天皇)に高天原にある神々へ捧げる為の神聖な稲穂を作る田んぼで出来た穂を与えますので、これを地上で育て主食とさせ国民を養いなさい。」この結果、日本全国北から南まで田圃はありお米が主食となった。

 

このように大嘗宮は新天皇が即位の後に新穀を神々に供え、自身もそれを食される。その意義は、大嘗宮において、国家、国民のために、その安寧(あんねい)、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を皇祖天照大神(こうそあまてらすおおみかみ)及び天神地祇に感謝し、また祈念する祭祀のことである。とにかく明日は平安朝絵巻みたいな様子が我々の目に飛び込んでくる。昭和から平成とも御代替りして以来30年ぶりである。代々このようにして我が国は続いてきた。今の世に「このようなものが・・・」という意見もあろうが私は国に変わらぬモノがあっても良い」と強く思う。これが日本と言う国の国柄であり国体である。



しかしご皇室と言えども変わるモノもある。私は以下の記事に驚くと同時に感動した。10月12日の大阪日日だけが報じていたがそれは両陛下の「国旗に対する向き合い方」である。平成時代は今の上皇様と美智子上皇后陛下はあらゆる式典で国旗に対して日の丸を背にされ、参加者に眼を向ける形であったが、新帝と皇后陛下は参加者と日の丸に向き合われ国歌「君が代」を聴かれた形となっている。確かに両陛下は皇太子時代もこのようになされていたがご即位されても踏襲されている。まさに180度変わったと言える。ご皇室と言えども「変化するものもある」のだ。

 


私は本日放課後のショートホームルームの時間を使ってこの辺のことを生徒に伝えることにした。中学校は今日から定期考査が始まって午後は居ないし、中学生には少し難しい。しかし神社神道の学校として明日の国民の祝日の意味合いを少なくとも高校生には伝える責任があると考えた。我が国は建国以来、このような伝統と文化を有し、万世一系の天皇を戴く国民であると言う事をこのようなタイミングで繰り返し伝えなければならない。「ばんざーい!明日は休みだ」と喜ぶだけではせつなかろう。少なくとも本校の高校生にはこの事を伝えたいと思い実行した。大嘗祭の日は高校2年生は修学旅行で日本にはいない。今日しか無かったのだ。明日は正門に国旗を掲げる準備も出来た。又11月20日には御即位を奉祝する大阪府民の会の「提灯行列」の先導を切って本校の吹奏楽部が行進曲を演奏する栄誉を与えられたが、こちらの準備も順調に進んでいる。