昨日の役員会で嬉しい話があった。初めて「財テク」に近い資金運用の話を提議したのだが、これについて理事、評議員からは大きな賛同を受けたことであった。木村のイメージからすれば私は「少々リスクが有っても資金を大きく運用する」と思われるかも知れないが、ところがどっこい、資金の運用には極めて慎重で大きな銀行と郵便局の預貯金だけで株や債券などのは「手を出さない」できたが、それを少し「踏み出す」決断をして提案したのであるがそれを受け止めて頂いたからである。一人の理事は購入先の独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の安全性について格付けが高く狙った視点が良いとお褒めの言葉を頂いたし、他の理事は「画期的」とまで言って下さった。このようにして我々は「ルビコン川」を渡ったのである。早速常務理事に指示し野村證券を通じて購入手手続きをするようにした。
今日は建設中の新中学校棟の建設現場で「鎮め物」の儀式があった。工事は計画通り、ゆったりと余裕を持ちながら安全に進んでいる。これならもっと早く完成することも出来たかなと思う時もあるが。この余裕が良い仕事に繋がる。それに学校というのは完成時期が問題で年度途中で完成してもはやはり年度替りの3月末がベストだから私はそれで良いと考えている。今は基礎工事の真っ最中で今日は土地の神様にお供えをして未来永劫、この土地を護って頂く神事である。この「鎮物の儀」は、古墳時代の出土品にもあるくらいで、その歴史はとても古いが、まず一般の人が見る機会はほとんどないと思う。
塩とお酒で浄め、桐の箱に入っていう鎮め物を、箱のまま建物のほぼ中心に埋めた。既にゼネコンの南海辰村建設さんが全てを準備してくれていたから順調に事は運んだ。鎮め物の中身を見ることはまず無い。しかし私は以前一度だけ見たことがある。大体7種一組で、鉄人像、鉄鏡、鉄長刀子、鉄小刀子、鉄矛、鉄盾、鉄玉で箱には「奉鎮」と書いている。神式の重要な儀式を行ったという意味で、「神の霊に安らかに穏やかにお鎮まり頂き」新中学校がますます発展するようにとの願いを込めて私は祈願した。そして関係者が見守る中で私は最後にその土地をならすという意味で、鍬(スコップ)で鎮め物に砂をかぶせて儀式は終わった。この間約8分程度であった。地中から陸に上がって記念撮影をして全てが終わったのである。次は「上棟祭」である。今後とも神道の学校の理事長としてこのような「祭事」は丁寧にやっていく。