2023年9月6日水曜日

塾長様説明会 「十年一昔」はもう?

 「十年一昔」 (じゅうねんひとむかし)という言葉がある。世の中は移り変わりが激しく、10年も経つともう遠い昔のことになってしまうという意味のことわざであるが、「時代のスピード感」に関してある調査機関が調べた面白いデータがある。「一昔は何年くらい前だと感じますか?」とアンケートを行ったところ(20198月実施)、全体では「5年」(33%)が最多となり、次いで「3年」が19%、通説となっている「10年」はわずか15%であった。とにかく5年以下が合計で75%を占め、結果を性別×年代別で見ても「5年」が最多であったという。従って10年一昔などは歴史の彼方にあり、今や「5年一昔」なのである。とにかく「時代のスピード感」はこのようにアップしており、変化の激しい時代を我々は生きているのが分かる。 

今日は令和6年度入試に向かって府内の「塾長様対象の入試説明会」があった。まず皮切りが8月の私学連合会主催の私学展、そして今日の個別学校の塾長説明会、この後は10月以降毎月、各学校で受験生や保護者への説明会が12月一杯まで続く。私立中高の入試は塾の先生方のご指導やお助言が大きく影響するので、各私立学校はこの時期、塾長様へのご説明が重要と考え、それぞれ特色を有した説明会を行っている。本校も幾多の変遷を経て今日の形になった。例としてここに数葉の写真をアップしよう。平成20年(2008)6月25日、今から15年前に行った説明会であるが、場所は堺市の高級ホテル、大きなホールに満杯の先生方にお越しいただき、会の終わった後は「会食」の場を設け、お土産をお渡しするまで相当豪華な説明会であった。 



それが今や会場は学校の体育館で行い、ご案内する先も先様のご迷惑にならないように人数制限をお願いしコアの先生方にお越しいただき、説明も具体的で本校の実態が分かるような資料やデジタルを駆使した先駆的なものに変わった。終了時間がお昼時でもあり、丸テーブルを囲んだ懇親の席はなく終了すれば「お弁当」を用意しお持ち帰り頂くようにした。我々の心配り、気配りとして弁当の中味は洋食と和食の二本立てでご選択いただくようにし、豪華なお土産とか商品券などは全くない。お土産となるものは「来年度入試の要綱」であるが、今年は開校100周年と言う事で記念品として手作りのご朱印帳と4月30日の奉祝行事の記録映画DVDをお持ち帰り頂いた。当時は私だけの話で40分程度も使っていたが現在は15分に制限し、多くの先生方にお話して貰う機会を増やした。まさに平成20年と言うのは私がこの学校に着任して実質2年目であったがあれから15年、十年一昔を超えた15年一昔であり、時代の変化と異なる風景を実感している。 



塾長様の塾も少子化の中で厳しい状況下であろうが頑張っておられる。私立学校にとっては塾との連携プレーが極めて重要であり、この思いが塾の先生方に通じるように「常日頃のお付き合いが大切」である。本校の入試広報部や後詰となる「今いる生徒や教職員の有り様」こそが「歩く広告塔」であり、それを評価頂いているからこそ昨年は高校で900人、中学で148人と新記録を数えることになったと思う。今後とも塾の先生方には「謙虚に誠実に対応」し、浪速の応援団として宜しくご助力をお願いしたいと思う。