2023年9月17日日曜日

開校100年目の浪速祭・・めちゃ、盛り上がったお祭り

 9時ジャストに自治会長の校内放送で開校100周年目の「浪速祭」の開始が宣言された。同時に続々と保護者が正門から入校されてきた。今日は「お祭り」である。しかし蒸し暑くて大変なお天気だったが本当に盛り上がったお祭りとなった。一時期、校内の飲み物と言う飲み物が自動販売機も含めて一本もなくなりPTAが外に買いに走ったという。このような浪速祭は記憶にない。「生徒の弾けた喜びの顔」が殊の外嬉しい。4年振りの浪速祭は大成功となった。本当に良かったと思う。日本人にはこのようなお祭りが時に必要なことがつくづくと分かった。我々の身体にはこのような血が流れているのだ。



本校には所謂「文化祭」的なものは無い。敢えて言えばこの浪速祭が文化祭を包含していると思う。従来は「体育祭」も無かった。男子校の名残で長居陸上競技場を借りての「陸上競技大会・記録会」がこれに当たっていたと思うがどうも受験生や生徒の気持を考えると体育祭の方が良いかなと言う意見が入試広報部から出て来た。この問題について少し触れておこう。結論的には今年から体育祭と名前を変えて実行するとしたが、問題はその場所であり、昨年から探し回ったがこの巨大な都市である大阪でも2500人の高校生を体育祭で収容できる会場は1ないし2カ所しかなく、そこは既に他の高校で長期予約されており、ほとほと困った。本校施設の美原の「高天原スポーツキャンパス」を使う手もあるが必要な大型バスが50台も必要でまず駐車場が無い。従って公共の乗り物で会場に行けるという選択はますます本校のような大規模な学校では困難であり、途方にくれた。結局体育祭は長居スタジアムを借りて中身を一部入れ替えて10月25日に行うことにしている。



私はお祭りが大好きで小さい頃から地域の氏神様のお祭りではお小遣いを親から貰って「出店」に顔を出してはお菓子を買い、今では余り見かけなくなったが映画の「フーテンの寅さん」ではないが出店の主の口上などを聞くのが大好きだった。それは成長しても変わらず、神社神道の学校に勤務できたのもご縁だと思っている。とにかくお祭りは派手に豪華にやらねば面白くない。これが私のやり方である。その為には「お金も使う」必要がある。ケチケチしたお祭りならやらないほうが益しだ。模擬店大好き、出し物大好き、バザー大好き、中でも「神輿」は格別に大好きである。本校では2台もの、それは、それは立派なお神輿があって今日も高校生用の大型神輿、中学生用の小型の神輿の「お練り」があって勿論私は先頭に立って旗を振るのだ。この時ばかりは血流が身体中を巡り元気になる。



私もそうだが生徒も親も出店や模擬店が何故故好きなのであろうか。考えているが良く分からない。食べるものを自分たちで作って人様にお売りすると言う行為は間違いなく「非日常」であり、非日常の中に身を置くことはとても快感が高まるのかも知れない。今日もジュース、焼き鳥、ポテト、ポップコーン、たこせん、チュロス、フランクフルト、綿菓子、餃子、フライドポテト、ワッフル、焼きそば、たこ焼き等々高校3年生の出店があり、PTAからは新鮮野菜、クッキー、アイスクリーム、ジュースときた。茶道部はお茶室にてお抹茶とお菓子が振舞われた。それに中学校が初めてブドウ巨峰、イチジク、ジャム、などを仕入れ値だけで80万円以上を買って並べたと言う。売れ残れば全て学校が買い取るだけで心配はない。





もう一つハイライトは女生徒80人によるお神楽奉納である。昨日のアラウンドにも書いたが「豊栄の舞」を舞ってくれた。これと男子生徒による前述した神輿のお練りが浪速祭の「てっぺん」である。どのような企画でも「てっぺん」があるのが良い。一方体育館の舞台では軽音楽、ダンス、吹奏楽、雅楽、漫才などが次々と披露されている。良い天気の中で4年振りの浪速祭は大いに盛り上がったのである。このような盛り上がりはかって経験したことが無い。行き交う生徒も「めっちゃ楽しい!」と歓声を上げてくれた。コロナで幾分鬱屈した気分は今日弾け飛んだ感がする。何より保護者が生徒以上に楽しんでくれていたように感じた。実行して良かったとつくづくと思った。会場設営は外部の業者さんにお願いし撤収は今日中に終わる。今日は日曜、この振替を19日にしたから明日、明後日と連休で水曜日の20日に登校してくるがその時は今日のお祭りは影も形も無く学校は静かに生徒と教職員を向かえるだろう。このオンとオフの切り替えが実に心地良い。