2023年11月6日月曜日

「神帰月」の一斉参拝

 気候は夏前の晩春みたいな、蒸し暑い今日この頃である。高校2年生の修学旅行の関係で今日に延した「一斉参拝」の日であった。冒頭11月は「霜月」という言い方もあることから話し始めた。10月は全国の神様が国生みの場所である出雲に集まるから「神無月」と呼ばれているが11月は神様がお戻りになるので「神帰月」、あるいは「雪待月」等と呼ばれるとも話した。このように講話の最初は「つかみ」と言って生徒に興味関心、あるいは私が伝えたい、教えたい項目から話すと生徒は本当に集中して聞いてくれる。その後生徒の顔を見ながら話しを展開していく。神社神道の学校の設置者として神様に纏わる話は当然の事だし多いと思う。 




今朝は参拝の始まる前の7時50分から「高校自治会」その後「中学生徒会」の新旧役員の生徒が理事長室を訪問して挨拶してくれた。普段、生徒が理事長室に入るなど大体は有り得ない事だが、この日だけは部屋に招き入れて話をすることにしている。生徒にとっても「理事長室に入った!」は思い出になる話だろうと思っての計らいである。緊張している生徒の顔を見ながら、私は旧役員には慰労を、新役員には激励の言葉を述べ、退任した旧役員には本校の「スクールバード」であるふくろうのストラップを記念としてプレゼントした。中学生は部屋を出る時に振り向いて「失礼しました」と大きな声で挨拶してくれた。何時も職員室への出入りにはこのようにすることを指導されているからだろう。中学生は本当に可愛いものだ。 





一斉参拝の「学院長講話」では中学、高校共に主だった学校行事も終わり、2学期は12月20日の終業式まで学業に集中して頑張るように指導した。そして全員が胸に付けている開校100周年記念バッジは終業式の後に取り外し、令和5年開校100周年関連の一連の行事や形は蓋を閉じると明言した。そして明けた令和6年1月からは次の100年に向かって開校101年目と言うより、新しい世紀の1年目、元年として捉え、先生方も生徒の皆さんも心を一つにして「更に前に進もう」と力強く述べたのである。