遂に11月も今日は30日、「晦日」となった。“かいじつ”と読んだり“みそか”とも言う。漢字はどちらも晦日だ。陰暦で、毎月の末の日で、“つごもり”とも言う。12月31日はご存知のように「大晦日」、実に日本語には味わいがある。「今日は職員会議の日」であった。会議の前にI生徒生活指導部長から分掌長として「本校の生徒生活指導上の課題」として前向きな素晴らしいプレゼンがあった。このように本校の職員会議に付随して時々教職員から抱えるテーマについて発表があり全員がそれを共有する。大変素晴らしい事である。
冒頭私は12月5日に「賞与・一時金」を例年水準で支給することを表明した。年末故に従来の月額給与の〇ケ月分に加え、専任教職員には定額分して更に10万円を付与する。諸物価値上がりの状況だからもう少し支給額を上げてあげたいと思うが、今年開校100周年を迎え、来年は次の100年に向かっての元年となる。私はこのタイミングで「学校の形」を以下に述べる如く、「大きく変える施策」を鋭意検討中であり、又20億円の予算規模で新中学校棟が建設中でもある。来年はその資金調達として外部資金の導入もあり、今日行われた職員会議において私は具体的に経営状況を説明し理解を求めた。
本日の職会で私は極めて大きな、かつ「重大な発表」を行った。大正12年4月30日の開校から100年、実に様々なことがあったが歴代の管理職や教職員の働きで「今日の浪速」がある。「新時代を見据え」、総合的に考え、私はここ数年考えていた「学校の形」を発展的に変えるのは今だと判断し、本日初めて教職員にその概要を述べた。その中身とは:
1 学校法人浪速学院は明年4月1日に「(株)浪速教育振興」を設立する。
2 浪速高等学校・中学校は「学校5日制」に移行する為に様々な視点で検討を進めており、最終的には教職員の土曜、日曜の連続休暇を可能とする「週休2日制」を実現する。その為には時間割りの変更、(土曜日の授業取り扱い)、入試学校説明会の準備作業、土日のクラブ活動指導、又生徒、保護者のご理解を得る為の説明会等、多くの作業があるが、全員で課題を乗り越え、生徒、保護者、教職員にとって受け入れられる実現案を固め、「来年度の2学期から」移行すべく準備等を進めていることを公式に理事長から発表した。
3 このプロジェクトのチーム長は高校校長とし、副チーム長が中学校校長、事務局長に中学のY教頭、そして全管理職がメンバーとして今まで内部で基礎検討をしてきたが今後は「オープン」にし分掌長も入れた総員で実行案を制定するようにチーム長に指示した。全教職員が理解し、納得した実行案を策定するのである。
M常務理事主体で検討が一歩先に進んでいる新しく作る株式会社の「商号(屋号)」は「(株)浪速教育振興」とし、長ったらしいので英語名の略称を「Naniwa Educasional Promosion (NEP)」とする。名付け親は私だ。現在、会社概要を策定中であり、会社設立に必要な基本情報を決めつつある。会社を設立する上で必要となる「発起人」は会社設立の際に資本金の出資や「定款」の作成など、会社設立の手続きを行う人のことを指すが、理事長たる私が発起人である。資本金は100万円とし、設立時の発行株式の数は100株とし、100%学校法人が所有し、株券は発行しない。「新会社の本店」は現在の「至誠寮」の一角を改造しそこを充てる。「総則に定める事業」は現時点で15の細目に亘っており、基本的には学校法人は教育活動に特化した形とし、それ以外は新会社が執行するという形である。従って現在本校と直接お取引をしている法人や個人の方々とは原則、直接契約はせず、この新会社と協議して頂くことになるだろう。まずは「形を作り、徐々に魂を入れて」行く。「仏作って魂入れず」となってはならない。これは「教職員の働き方改革」の一環の中での重要な施策であり、初代代表取締役社長には現事務長のY氏に就任して貰う方向で考えている。