2023年11月11日土曜日

浪速中学校保護者による授業参観

 今日は「浪速中学校の保護者授業参観日」であった。この授業参観は実施日時や内容に工夫し、多くの保護者の参加を促す必要がある。大きく分けて、まず「教員の力量」を保護者に見て貰い、「このような授業をしています」とご安心頂く意味が有る。私立では生徒と保護者、そして教師が教室で一体となって授業を進めて行く光景は他の学校行事とは「一味違った空気感」が生まれる。これが大切である。言い換えれば体育祭や文化祭などとは違った「学校本体の姿」がそこに現れるからだと思う。実施時期はほぼ通年で、年度初めがピークかも知れないが本校ではこの時期に行っている。教師が他の教師に自分の授業を観て貰う「研究授業」や外部へも開放した「公開授業」「理事長、校長による授業評価」等々学校には授業に纏わる企画ものが結構多くある。 


実施率は大体全国の高校では60%前後と言う数値があるが小学校・中学校ではどちらも9割以上と、ほとんどの学校で実施されている。この「授業参観は何時頃から始まったのか?」という問いの答えは明快で明治時代の「東京師範学校で始まった授業研究」である。それは最初の小学校教科書である「小学算術書(明治6) 」を編纂し,当時最先端の黒板を利用し、「授業のやり方」というものの指導を導入した M. M. スコット (1843- 1920)からだと言われている。スコット先生の授業を参観し、その指導法を学ぶところから始まった授業研究は当初は教員対象であったが、この研究授業が発展し、その成果を保護者にも見て貰いたいという動機から授業参観に繋がったのではないか。この授業参観と言う行為は日本の学校文化の一つになり、今日に至っている。大変良いことでこのような行為が日本の高いレベルの教育活動の礎にもなっていると私は考えている。 


今日も多くの保護者にお越し頂き、大変に盛り上がった授業参観となった。全学年で12クラス有り私はくまなく全教室を回った。しかし私が教室に入ると生徒は歓声を上げたりして先生方の迷惑になって申し訳なかったが、どの先生も良い授業をしていて大変盛り上がった参観になったと思う。随所に工夫が感じられてこの点が良い。浪速中学校では授業参観の後に学年単位で「教員と保護者の懇談会」が付帯されており、中学2年では来年5月の修学旅行、中学3年は当然来春の進路の事だ。このようにして保護者と先生はコミニュケーションを高めている。だから本校ではPTAが本当に機能していると言って良い 


午後からは第二回目となる「浪速高等学校入試説明会」があった。10月28日に行われた1回目に引き続いての重要な企画で12月には2日と9日の土曜日に「畳込むように」入れている。今日の事前申し込み者数はほぼ10月の1回目と同じ数値であり、前年同時期に比べれば15%も多い。これはあくまで想像だが12月の2回の参加者も多いのではないか。正直「嬉しい悲鳴」であり、丁寧に対応して参りたいと思う。教職員には誠意を持って「説明責任」を果たさねばならない。浪速高等学校は今「分水嶺」に差し掛かっていると思う。「より高き頂きに向かって胎動」しているのだろう。この学校に勤務して18年目、強くそれを感じる。自画自賛になるが、大きな良い学校になったものだ。教職員が本当に良く頑張ってくれた。私は嬉しい。高校、中学共に素晴らしい管理職と教職員に恵まれて私は今が一番幸せな時だなと感じ、学院神社の大神様に報恩感謝の御参りをした。