2023年11月16日木曜日

上位職代行ということ

 高校の飯田校長にフリッピンに出張して貰っている。現地のパーペチュアルヘルプ大学で「高校国際コースの生徒が語学研修」にて頑張ってくれており、現地の様子見と生徒への激励を兼ねての職務命令業務であるが、この間学校では校長先生が不在である。生憎今日は遅れていた「高校2年生の防災避難訓練」が予定されており、この立ち合い視察と講評の役目が私に回って来た。通常なら二人いる教頭先生で代行出来るのであるが、結局のところ、校長の上位職である「学院長たる私」がすることになった。これは組織管理の要諦である「上位職代行」である。教頭は元来実行する側の責任者であり実行した側の人間が講評するのも筋の通らない話であり、まして高校校長は理事であり経営側の人間だから独立職である教頭にはなじまないと判断した。私にとっては久し振りのこの種の仕事であったが「お手の物」である。 



この上位職代行の考えは重要であり、13日の月曜日に行われた安全衛生委員会、校務運営会議は中学の教務進路部長のT先生が所用で出席出来なかったので資料説明は上位職のK教頭補佐が実行したが、これは適切な対応であった。特にこの会議は労働基準法対応の会議であり、分掌の若い先生に「ちょっと、やっておいてね」と気楽に頼める仕事ではない。理事会などはより厳格で資料の用意、役員の出欠状況や議事録などきめ細かく規定されている。このように学校と言えども「コンプライアンス遵守」を通して置けばその組織は揺らぐことはない。最もいけないのは「まあまあ、なあなあ」の考えの甘さである。

 

今朝の朝刊各紙は昨日「大阪私立中学校高等学校連合会(大阪中高連)」の発表した令和6年度の府内の「私立募集状況の記事」が出ている。要は各校の募集定員である。浪速高校は外部募集を「約520人」とし、浪速中学校は令和6年度から「約120人」と今までの90人から一クラス分上げた。府内全域の合計では高校が94校で30242人、中学が59校で7458人となっている。これらの数値は前年に比べ高校では124人増、中学は36人の増である。高校の募集停止は藍野さん、その他明浄学院さんが女子高から共学へ、金蘭千里さんと高槻さんが外部募集はしないとの記事も付与されている。遂、先日は府内公立高校が募集定員を発表しており受験生にはこれで「どこに進学するか、狙いを定める」要件が定まった。「私立の受験日は中学が1月13日、高校が2月10日」である。今日から私立、公立各校入り混じって受験生の獲得競争に入った。我々は開校101年目と言わず「NEXT100への元年」として来年度入試業務を粛々と進めて行く。数を目的とはせず、体質強化を図りながら更なる浪速の進化を目指す。 

少し早いが理事長から教職員へのクリスマスプレゼント?を贈った。神道の学校だから学院神社の大神様からの「直会の賜り物」と言った方が良いか。教職員は開校100年目の今年、本当に良く頑張ってくれた。チョコレートが良いと思った理由は主成分であるカカオが高血圧の予防や動脈硬化予防、さらに腸内環境の調整やリラックス効果など、数多くの可能性が秘められていると聞いたからだ。カカオに多量に含まれたポリフェノールをはじめ、カカオプロテインやテオブロミンがもたらす効果を期待し、年末までの多忙な緊張する期間を頑張って「開校100年目を誇り高く終えたい」と思う。それにしても先生方には大変に喜んでいただき当方も嬉しかった。チョコレートって何か言葉からしてロマンの香りがしませんか?草饅頭よりかは響きが良い。