遂に「役員改選の時期」が来た。本日は「定時評議員会」を持った。足掛け1年かけて慎重に人事の検討を進め、人選を行ってきた。そして本日正式に機関決定をした。細かい手順があり慎重に進め、記録に残しておかねばならない。私はこれを実行した。本校の「寄附行為」では任期期間は3年であるが文部科学省の政令と指導により、3年を待たずして任期が2.25年での改選となった。その理由は令和5年通常国会にて、役員の解任・選任手続き及び管理運営制度の見直し等、「私立学校法が改正」された事に伴い、「令和7年度からの施行に対応準備」するべく決定されたからである。このために「寄附行為の変更」が必要となり、本日に至った。私学課の指導もあって府下の私立学校法人も同じ手順で進められ、タイミングは異なるが、令和7年に入ってそれぞれの法人は役員改選が行われたと思う。
今次、私立学校法改正は、相次ぐ大学法人(私立大学・短大を設置する学校法人)の不正事件があり、学校法人のガバナンスを公益法人と同等のガバナンスに改善することが目的で、その骨格が大きく変わった。私立学校法の目的はその第一条
において「この法律は、私立学校の特性に鑑み、その自主性を重んじ、公共性を高めることによって、私立学校の健全な発達を図ることを目的とする」とあり、法律改正によって名実ともに理事も評議員も国民の税金を取り扱う「公人」となったと私は居並ぶ評議員各氏に丁寧に申し上げた。
まず多くの改正事項があるが本法人で言えば理事と評議員の兼務が不可能になったことだ。考えてみれば当然のことで経営を執行する理事と経営側をウオッチすべき評議員が「二足の草鞋」を履いているようではいけない。又会議への出席率なども監督官庁に報告の義務がある。任期も4年以内となった。本法人の新役員は「理事15名、監事2名、評議員21名」の陣容で今日からのスタートとなった。今次改選で役員を勇退されたお方は総勢9名であり、中には本校理事を何と30年の長きに渡って務められた大阪府神社庁顧問の南坊城先生がおられる。私の盟友である。私は会議の最後に心からの感謝の言葉を述べて経営功労金をお渡しその労を労った。勇退された旧役員は特別顧問、参与として遇し、今後とも大所高所からの指導や助言を頂く。
私は理事会の互選で理事長に重任され、評議員会で満場一致で賛同承認された。何と就任が平成18年12月理事会だったから通算6期+4/9期で実に19年弱になる。思えば長い年月だったが「あっという間の出来事」だったような気がする。全てを変えて昔の物は「石ころ一個、草一本」無くなった。資産も増えに増えて、神社も校舎も全て一新し、郊外にも極めて多くの教育施設を建設した。多聞尚学館、ふくろうベースボールスタジアム、高天原スポーツキャンパス、至誠寮と多くの宝物を有する学校になった。
これらが実現出来た背景には「生徒数の増大」がある。在校生も当時の1000人未満から今や3380人と約3倍になったように、極めて大規模な学校に成長した。これは偏に管理職を筆頭に教職員全員が理事長の指し示す方向に向かって一致協力してスピード感を高め、「自分の持ち場で全力投球」してくれたからである。この総合的エネルギーが「浪速で学びたい」という生徒を増やした。私はまだまだ元気であり、「命を惜しまず」、力を振り絞ってこの学校の為に我が人生を終える最後の一瞬まで燃え尽きる覚悟を本日自らに言い聞かせた。雨も上がり、最後に新旧役員と共に記念の写真を撮った。