2025年9月3日水曜日

令和7年「塾長先生対象の学校説明会」

 今日は2学期最初の大きなイベントである、「塾長様対象の学校説明会」があった。1昨年は9月5日、昨年は4日であった。例年大体この辺りに入れているようにこの時期がぴったりとする。私立学校にとって「塾」とは切っても切れない「ご縁」があり、塾の本校に対するご理解とご支援があればこそ、今日があると強く思っている。受験生全てではないが塾にて受験勉強の指導を受けている生徒は案外と多く、塾の先生方から塾生や保護者に「浪速、面白いよ、今評判!一回行って見たら」となり10月以降順次始まる「学校での説明会」に繋がる。左程に塾との関係は重要である。そういう意味で来年度入試の号砲が本日鳴り響いた。 



我々の取るべき態度はとにかく「誠心誠意」、包み隠さず「学校の今と目指す道」を聞いて頂くことである。塾側にとっても「浪速をご自分の目と耳で確認」すると言う行為は塾生への説得力に繋がる。今日は193塾、260人の参加申し込みがあり、沢山の先生方にお越し頂いた。私がこの学校に着任した当時は、説明会の会場は堺市の名の通ったホテル、大きなホールに満杯の先生方にお越し頂く為に「涙ぐましい努力」をし、会の終わった後は「会食」の場を設け、相応のお土産をお渡しするなど、今から思えば少しバブリーな昭和時代の説明会であった。 

しかし時代は進み、ICTの完備している本校ではオンラインでも可能だが、1年に一回、理事長の生の顔を見、生の声を聞きたいとの話もあり、今でも会場は学校の体育館で行っている。理事長がどのようなプレゼンテーションをするか、説明も具体的で本校の実態が分かるような資料やデジタルを駆使した先駆的なものと心掛けている。トップバッターの私には20分与えられており、「今年の木村理事長は何を話してくれるのか?」が塾長先生方の関心事であり期待を裏切っていけない。ストーリー性のある資料の中味と「木村の語りとしゃべり」を武器にして腹をくくり、手前味噌だが今年も手ごたえのあるプレゼンになったと思う。 

単なる歓迎の挨拶などにはしない。「こう考え、こう思うし、行政の動き等から本校はこうします」と考えを伝えるのである。「学校設置者としての立場だから高校、中学両方に目を向け、私の後は高校の教頭補佐兼進路指導部長のI先生、そして中学の教頭補佐N先生と続く。初の女性プレゼンターである。「トリ」は入試広報部の近藤教頭が2026年度入試について20分かけて詳しくご説明した。3人とも素晴らしいプレゼンだったと思う。 

今日の話のメインは「学校現場におけるAIの活用と次期学習指導要領を見据えて」とした。昨年は学校5日制と+3S」であったし、今最大のテーマは「生徒の主体性を如何に育むか」である。AIの進展と応用で学校現場は大きく変わると思う。これは極めて大きな日本の分岐点になる可能性があり、学校現場ではGemini等生成AIを活用しながら、今までの単なる学力評価から進化させ、主体性などという「非認知能力の評価」へ衣替えする必要性が差し迫っている。一体どう進めたら良いと言うのか?

2025年9月2日火曜日

「焼き立てパンコーナー・ブル」,改装グランドオープンの日

 昨日「焼き立てパンコーナー・ブル」の改装グランドオープンの日をようやく迎えた。この日を待ち望んでいたが、漸く私の夢が叶った。関係者の努力の賜物である。私は「あるべき姿」を指し示し、所々で「チェックを入れる」ことが仕事であった。どのような改造工事なのか?どのような設備を増強するのか?人事手配は?等々は担当者では意思決定は出来ない。このチェックを入れる事はしんどい仕事だが、これをしないトップが最初の口出しだけで「後は宜しく」では組織はスピーディに動いて行かないし、出来上がったものもいい加減なものになる。このことは組織の人々に落胆を与え、二重手間になってしまう。だから責任者は良い仕事を部下にして貰うため、明確に方針を口に出して指示しなければならない。 


あらかじめ、「時程」を組み生徒の購入の便利さを考えてはいたが「考えた、頭通りに行かない」の普通であるが、今回も予定していた時間より極めて速く販売が終了した。それくらい「生徒が殺到」したのである。当初は一人最大3個まででその他2個入り、1個入りと3袋を用意したが最初は3個入りばかり売れた(売った)ので昼食時には予定の1200個が売り切れてしまった。第二団くらいから一人二個とし、最後は一個だけに制限したがそれでも買えなかった生徒が多く出た。一部の生徒には申し訳ないことであった。しかし今日のグランドセールは大成功であったと思う。元来の目的である「生徒への周知を完全にやり遂げることが出来たように思う。 


良い方向に振れて用意したパンが早い段階で全て売り切れた理由はここ2カ月理事長自らの広報宣伝と、今回に限り「全てのパンは一個100円」の特別価格にしたからではないかと思う。パンの価格はあらかじめ決めてはいたがテレビ映像の前で初めて私が「一個100えーん!!!」と大きな声で呼びかけた効果もあって放送が終わって最初の休憩時間になると山ほどの生徒がショップに駆けつけた。この光景を見て私は一抹の不安が消し去り、安堵した以上に感動が胸に突き上げて来た。今日的生徒だから「しらける」向きもあっただろうがその懸念は払拭され生徒は「学校に乗ってやろう、理事長への義理買い」と思ってくれた向きもあったかもしれない。 




このような生徒集団との関係があることは決して悪い事ではない。良い学校の証明だと思う。パン焼きの職員さんを私はお一人お一人ご紹介したが、職人さんが方も「ご縁があって」この学校で生徒と関われることが嬉しいという気持ちが伝わってきた。良い集団には良い人々が集まってくるのである。食材を納入して頂いた(株)山崎製パンさんは生徒の山を見て感動されたのか、「浪速学院さんとは特別納入指定に」とする旨支店長からお言葉を頂いた。世界的に小麦粉の需給がひっ迫しており、サプライチェンに幾分の制限もあるみたいだが、明日を担う学校のパンコーナーには特別配慮をして頂けるということだ。今後はやりながら改善して行けば良い。とにかくこのような「起業はスタートアップが重要」である。


2025年9月1日月曜日

9月1日 カンカン照りの一斉参拝

 昨年の一斉参拝は92日だったが今年は1日でそれも月曜日になった。どうってことは無いがそれでも何か「縁起が良い感じ」がする。カンカンと額に照り付ける「暑さではなくて熱さ」の字を使いたい位の「日照り参拝」となった。学院長講話では当然、102年前の「関東大震災」の話しから始めた。本校が創立された年にこの災害は起きた。詳しく震災の状況とこの事例が今に生きる我々への教訓を詳しく述べて「災害は忘れたころにやってくる」と生徒に諭し、いざと言う時の自分はどのように行動するかを指導した。 



次に9月19日の秋季例祭と翌日「20日の浪速祭について皆で仲良く楽しむことが大切」だと強調した。仲良くとは喧嘩はしない、弱いもの虐めはしないこと等であり、私は男子生徒に対して特別に言及した。腹が立ち、「喧嘩はあっても口喧嘩までで納める」ことが賢いことだと言い、相手に「手を出して怪我など」させたら「終わり」だと教えた。「喧嘩両成敗」は今の時代にはあり得ないとまで言って注意を促した。その後メインの話しである焼き立てパンコーナーの新装開店について力を入れて話した。直接本質に入るのではなくて一般的なパンの話しから始めるのが木村流である。パンの事は英語で「ブレッド」と言うのに日本語では「パン、パン」と何故言うのだろうかと話を飛ばせた。 


こうなると生徒は話に聞き入ってくれる。「教育に携わる者」として口から出る言葉が何らかの教育的意味を有しているように話すことを何時も心得ている。パンは織田信長の時代にポルトガルの宣教師が持ち込んだ主食がポルトガル語で「PAO」と書きその発音がパンとなって今日に至ると話した。そして身近な話に展開すれば益々生徒の興味が湧くから、明治時代になって初めて「パン焼きが本格化」し最初のパンがNHK朝のテレビ小説アンパンに出てくるアンパンだと話した。 

その後私は6階の天空レストラン「焼き立てパン、ブル」ショップに急ぎ、販売用の服装に変え、放送部の手助けを得てテレビ画面から全校生徒に一大PRを行うのである。今朝は「秒単位」で動いた。貴重な生徒の時間を無駄にするわけには行かないからである。この時の状況は又明日のアラウンドに。