2025年9月26日金曜日

神楽舞と神輿のお練りを奉納してくれた生徒に奉仕料を授与

 20日の浪速祭が終わって1週間が過ぎようとしている。ようやく身体の中の熱き血潮が収まりつつある感じだ。特に女生徒有志の神楽舞「豊栄の舞」と男子生徒有志の「神輿のお練り」は本校のみで目に入る特別な光景であり、実際、我が子が奉納する舞姿や法被姿に保護者は感動・感激の連続だった。スマホを眼前にかざして次から次と写真を撮っておられた。私が直接耳にした言葉は「神輿のお練り」で「この学校にはこのような立派なお神輿があるのか!」で、とにかく驚かれた向きも多かったと聞いた。確かにこのような神輿を2台も有している学校は本校だけかも知れない。毎年の事であるがこの二つのイベントに対応してくれた生徒には本当に有難いと言う気持ちが募る。




従って神楽部と雅楽部は「理事長直轄支援クラブ」として今まで支援をしてきたが、これだけは時代が変わろうとも、やり続けて行かねばならない。神社神道の学校として学院神社の大神様への生徒による奉納は最上級の奉仕活動であり、府内でも大きな神社様を除けば本殿で舞う舞姫の手配にもご苦労があると聞いているが本校ではクラブ活動としての側面もあって学校法人が支援しているから部員は多い。今日は舞姫と神輿お練りに参加してくれた生徒全員への奉仕料の授与式があり、私は運悪く急に用件が入り、自ら授与出来ないので、副理事長に私の名代として授与して貰った。




3月末に中学校棟の建設工事が竣功し、約半年正面道路側のフェンスに架けてあった幔幕は本日取り外した。多くの方が校内に入ってくれたお祭りが終わり、学校は次のステージに移る。これからはバナーや広告ではなくて実際にこの新しい教室に入って貰う生徒から自分の目で新校舎の中を感じて貰いたいと思う。このバナーの役目は終わったのである。22日には府の私学課からも現地調査として実際の図面をにらみながら新校舎を視察していただき、全ての作業が終わった。「頃は良し!」、幔幕を私は自らの手で取り外したのである。



2025年9月25日木曜日

職員会議「クラブ顧問の心構え」

 今日は昨日の理事会・評議員会も無事にと言うか、素晴らしい形で終了し、「ホッと一息」付いている状態だ。今年の6月に役員改選があり、新メンバーの実質的な最初の役員会であったから、初めてご出席の方々もおり、早く雰囲気に慣れて欲しいと思っていたが、全くの杞憂であった。さすがに神社の宮司様だ!、教育にもちゃんとしたご意見をお持ちで、私は司会の立場で特定のテーマで意見を求めたら立派なお答えが返って来た。私自身は今次改選で8期目となった。思えば長くやってきているがまだまだ私の仕事はある。後輩たちを育て、「盤石の浪速となるべく礎」を作って、引退する積りだが果たしてそれが何時になるのか。自らに鞭打って頑張らねばならないと自分に言い聞かせている。 

今日は遠くフィリピン共和国からのご来客が9名、いらした。勿論大歓迎である。フィリピン最大の島であるルソン島の首都マニラの教育関係者のミッションである。仲介のグローバル文化交流会のトップであるTさんとは長いご厚誼があり、今回、依頼を受けてお受入れしたものだ。日本人の行動、なかんづく行儀の良さは、幼少中教育にあると考えておられ、今回の日本訪問に繋がったと言われる。本校は中高であるが、私立学校の見本みたいな学校として選択されたと言われ、気恥ずかしかった。団長のお方は女性で同国の教育省の副教育長に任じられているが現場経験もおありで、いわゆる「キャリア官僚」である。私は予定で詰まっており、後は中学校長に任せたが、非常に良い雰囲気で進んだそうで、記念写真に入って欲しいと又呼ばれた。 



次いで空手道部の保護者会のI会長様が来られ、学校に対して「寄付金」を持参して下さった。何と30万円である。先の浪高のインターハイ優勝、全国中学校選手権大会での浪中の優勝など今年は中高共に「全国制覇」を成し遂げ、その祝いとして保護者としては「学校への感謝とお礼」とお考えになったのだろうが、こちらこそお礼を言いたいと思う。特に主顧問のI監督への感謝のまなざしが尋常では無かった。それくらい保護者からの信頼を得ているのである。しかしクラブ活動も単に学校の指導者だけでの力量で勝てるなどはなく、稽古場の整備や充実、そして家庭でのご支援や日常生活の在り様がクラブ成績に影響を与えることを我々は強く知っている。 

確かに学校法人は多額のクラブ支援を行っているが、これも教育活動であり、このような素晴らしい保護者会は私にとって自慢である。中でも空手道部の保護者会は「分をわきまえて」おられることが素晴らしい。指導者の人事などには絶対にお口にはされない。大切な事だ。特に話題になったのはクラブ員全員を「食べ放題焼肉」に招待したことらしく深くお礼を言われた。又この機会に道場「錬武館」の畳を全面入れ替えることも保護者には朗報だったらしい。頑張れば良い事が必ずあるという事を試合に出た選手も控えに回ったクラブ員も同じように遇する処遇がトップには必要だ。単に勝つ為の運動部ではない。仲間と共に成長する事が目的であり、今空手道部は良い感じで動いている。立ち振る舞いが実に見事な会長さんだった。 

16時から久しぶりに「職員会議」があり、タイミングよく理事会の翌日であり、そのままの資料を使って何が話し合われたのか、私は詳しく説明し、合わせてクラブ顧問の先生方に「クラブ顧問が外してはならない心構え」を時間をとって話し、指導した。毎日が忙しい。






2025年9月24日水曜日

新役員が良いスタートを切った!

 令和元年を最後に、8月理事会・評議員会は特段大きな議題も無いため、会議を合理化し代わって常務理事報告として書面持ち回り会議としてきたが、昨今の高等学校授業料無償化施策や少子化、私立大学等の不祥事など課題が眼前に出て来たため、私学法も大きく改正された。これらを受けて今回新たに「9月理事会・評議員会」を設定し役員間の情報共有を図り本校を益々高める努力をすることに拍車をかけることにした。これにより「年間定例理事会・評議員会開催タイミングは5月決算、9月、12月、3月予算と年間計4回」となる。重要な事は各役員は万障繰り合わせてご出席し、我々、内部執行役員へのご指導をお願いすることであり、教育庁私学課は役員の出席率と議事録を極めて重要視している。実質的に今日からスタートした役員会であったが良いスタートを切ったと思う。

まず最初に現場視察として6階のレストラン「浪速フードコートの焼き立てパン・ブル」へ赴き、観覧して頂いた。本当に久しぶりの現場であった。本プロジェクトの推進責任者である事務室のYさんと担当のM職員、それにお店のS店長代理さんが出迎えてくれた。 


今日の評議員会で私は冒頭、議事録の重要部分である「学校法人 浪速学院 浪速高等学校・中学校 法人経営と校務運営の理事長の総括報告」で4月以降の状況について詳しくご報告申し上げた。まず令和7年度は4月期首において3380人という大規模な生徒数を抱えスタートしたが学校は安定し平穏に極めて順調に推移し去る9月19日には「秋季例祭」、翌20日には「浪速祭」を挙行出来たと書き、本年度は特段の大きな建設物件もなく、資金的には余裕が有るため、更新時期に至った施設設備など中小物件に投資し変わらず、「常若」を保っているとした。

・校内グランドの芝生全面更新 ・体育教官室拡張と女生徒更衣室増強

・天空レストラン「焼き立てパンコーナー」の改装 ・本校地の軟式野球場の整備拡充

・至誠寮内部改造 個室化 

後半戦の課題の課題としては・11月高校の海外修学旅行の成功(生徒数増の為に新たにスペインを加え、合計10グループ)、・来年度高校生徒受け入れ数の上限との闘いであり、依然として人気校の勢い収まらずと述べた。高校教室数の上限は25クラス(令和7年度と同じ)であり、一方私学課からの学則定員との兼ね合いで指導もあり、合否判定基準を少し見直した旨を役員諸氏にもご説明した。個別事項の特記ではまず①押見記念ファンドの創設についてオーソオライズした。7月5日密葬、9月12日神社葬には理事長が参列した。生前の1000万円のご寄付のご厚情に報いる為に新たに基金を創設する。名称は「押見記念顕彰規定」とし全額組み入れることとした。 

その他②令和8年度入試広報部活動の状況  高校 中学、③6R「浪速フードコート化」と「焼き立てパンBULL」改装、④プロジェクトK推進状況、⑤学校週5日制と3SSaturday  Something  Special )の1年を各管理職が分担して資料を作成しご報告申し上げた。皆さん大変、良いプレゼンだった。中身が良いからである。最後に今日の議題の中身について全員の賛同承認の大きな拍手を頂き評議員会を終え、場所を移して纏めの理事会をして全てが終了した。



         

2025年9月20日土曜日

神様のご支援「結局、雨が最後まで無かった浪速祭」

 昨年は914日、土曜日の開催だったが今年は1週間遅らせて今日がメインイベントの「浪速祭」である。昨日のアラウンドで神様は雨天を恵みの雨と評価されているし、我々も雨は嫌っていないと書いたが、内心では何とか15時まで待って欲しいと思っていた。ところが何と神様は雨天を避けて下さった。「ありがた山の寒ガラス」。 9時ジャストに自治会の校内放送で「お祭り」は始まった。続々と保護者が正門から入校されてきた。本校には所謂「文化祭」的なものは無く、敢えて言えばこの浪速祭が文化祭的なものを少しだけ包含していると思う。何回も書くがこれは「学校のお祭り」なのである。このような学校は日本中探しても恐らく本校のみかも知れない。 


私はお祭りが大好きで小さい頃から地域の氏神様のお祭りではお小遣いを親から貰って「出店」に顔を出しては買い、今では余り見かけなくなったが映画の「フーテンの寅さん」ではないが出店の主の口上などを聞くのが大好きだった。それは成長しても変わらず、神社神道の学校に勤務できたのも「ご縁」だと思っている。とにかくお祭りは派手に豪華にやらねば面白くない。これが私のやり方である。だから「浪速祭には力を入れている」。その為には「お金も使う」必要がある。普段は倹約してやる時は「ドカッとやる」。ケチケチしたお祭りならやらないほうが益しだ。模擬店大好き、出し物大好きで、今日もPTAや生徒のブースを回って笑顔を振りまきながら盛り上げに一役買って、そして品物も買った。 




11時30分からメインイベントの女生徒有志の舞う「豊栄の舞」の奉納があった。私が打つ3尺大太鼓の腹に響き渡る音で生徒は登場し、舞は始まった。そしてお祭りの「てっぺん」とも言うべき「神輿のお練り」に移った。クライマックスである。本校では2台もの、それは、それは立派なお神輿があって今日も高校生用の大型神輿、中学生用の小型の神輿である。私と両校長は鉢巻をして半被を纏い、先頭に立って旗を振る。「ワッショイ、ワッショイ」とこの時ばかりは血流が身体中を巡り元気になる。去年から生徒へのご奉仕料は50%のアップとした。 




 岸和田の人も大阪の人々も、日本人は何故か「お祭りが大好きだ」と思う。又生徒も保護者も出店や模擬店が何故好きなのであろうか。これらは間違いなく「非日常」であり、非日常の中に身を置くことはとても快感が高まるのかも知れない。焼き立てパンも用意した3000個は11時前には完売だった。PTAからは多くの知恵を絞った商品が用意されていた。それにしても本校のPTAの力は凄い。会長さんもさりながら皆さんが学校を愛して下さっているのがこのような時に良く分かる。私は頭が下がるのだ。中学校が1昨年から千早赤阪村の界隈のブドウ巨峰、イチジクの販売も完売だった。今や人気の商品となった。又茶道部は多くのお客様で生徒の「おもてなし」の頑張りが凄かったと言う。 

1週間ずらしただけで少し暑さも和らいだ。浪速祭は大いに盛り上がり、行き交う生徒も理事長に挨拶して呉れ、「めっちゃ楽しい」と歓声を上げてくれていた。14時になると「蛍の光」が流れ、浪速祭の終了を告げ、お客様は学校を後にし、14時半自治会の閉会宣言、生徒と教職員で片づけに入った。会場設営の後片付けは外部の業者さんにお願いし撤収は今日中に終わる。今日は土曜日、明日は日曜日、そして23日が祝日だから皆に会えるのは22日の月曜日となる。その時は今日のお祭りは影も形も無く学校は静かに生徒と教職員を向かえるだろう。このオンとオフの切り替えが実に心地良い。本校の強みである。最後はPTAの皆様にお礼を申し上げ浪速祭は閉会した。




                                                                             PTA連合軍?

2025年9月19日金曜日

開校102年目の輝く「秋季例祭」

 遂に「開校102年目の秋季例祭」の日が来た。開校100周年目から早いものでもう2年が経った。これは私の感覚だが新たな次の100年に向かってスタートしたが、この2年間で、学校は何か衣替えというか「一皮むけた」というか、小動物があたかも「脱皮」するが如く、「グンと伸びた感じ」だ。入学生徒数の驚異的伸びがあったから言っているのではなく、学校全体の雰囲気からだ。生徒だけではなくて教職員、PTA他浪速に集う人々も何か変わった感じがしてならない。特に生徒が良い。この学校で学ぶことが嬉しくてならない感じなのである。だから人様にご挨拶は出来るし、人懐っこい感じを放ち、外部から入門されて来られる方々から「良い生徒さんですね」と良く言われる。本当に誇らしい。 



秋季例祭はお祭りである。本校は4月の春季例祭と秋9月の秋季例祭を最上位に位置する学校行事とし、神社界と同じく、神社神道の学校としての「祭事」として捉えている特別な日である。学院神社の大神様に4月からの半年間の学校教育活動の成果への感謝と、今日から折り返しとなる来年3月末までの教職員と生徒の安全無事と健康、そして学業の向上を神様に祈願する極めて大切な日であり、神社前には「幟」を立て、剣道部員が打ち鳴らす3尺大太鼓の報鼓で「祭」は始まる。この祭りの「祭主」は学校設置者の理事長である私であり、お祭りを執行して下さる「斎主」様は市内「坐間神社」から来て頂いている本格的な神職である。 


ご来賓も多く、大阪府神社庁、校友会、それにPTA会長、加えて理事・評議員の方々である。特に今年から神社庁の代表として福島天満宮の寳來宮司様をお迎えした。神社庁理事、全国神職教育協議会の会長をされたお方であるが、この方のご祖父が何を隠そう、戦後初代の本校理事長で今日本校がこの地に永らえている基を作って頂いたお方である。大変立派なお方で戦後神道指令で艱難辛苦の時代を乗り切って下さった。開校100年が過ぎ、お孫さんが神社庁代表で秋季例祭に代表として参列頂いた事に寳來正信先生は高天原で大変喜んでおられると思う。これらの繋がりに何か因縁めいたものを感じ、私は感じいった。だから祭事が終わった後の雅楽部と神楽部との記念写真に入って貰った。 




玉串奉天は理事長と両校長、前述のご来賓、加えて高等学校の自治会長、中学校の生徒会長だ。決して形だけの祭事ではなくて本格的なものにしている。これが重要で生徒に「本物を見せる」ことこそ教育だと考えている私は決して「祭事には手抜きはしない」。従って神様に奉納する雅楽と神楽も他のお宮からの借用ではなくて自前である。雅楽部と神楽部を育てるのに16年かかったが今では府内の神社から称賛と垂涎のお声を頂く。例祭の後、鳥居の前で自治会、生徒会会長を代表として全校生徒に「直会」の品として「ノート」を神様からの贈り物として授与し、その後学院長講話に移った。

神職の「祝詞」の意味をかみ砕いて話し、後半戦も頑張るように激励した。教職員には今日の昼食として「お祝いのにぎり寿司弁当」が神様から下された。無事に終わった神事であるが、これからは趣を変えて午後そして明日と「浪速祭」が始まる。最後に生徒代表が「浪速祭のスタート」を宣言して舞台は「明日の浪速祭」へと回った。雨の予報だが、神様は雨を大切にされる。我々は雨を嫌ってはいない。