2026年9月28日月曜日

「結果を纏める」と言う行為から学ぶ

 土曜日に実施された浪速中学の「オープンスクール」の詳細報告を受けた。入試広報部は私に報告したい中身とその資料の体裁がまだ完全に整っていないので私は少し厳しく指導した。後刻修正された資料で再開したが、オープンスクールを明確に「クラブ体験」と分けて議論を進めた。授業体験は合計3回、昨年までの2回を1回増やし、その代わり、クラブ体験を2回から1回にしてその合計は変わらず4回である。4回以上は日程的に難しい。4回の総計を各回毎の数とそれが新規参加者とダブリの数は分けてみる必要がある。一纏めのオープンスクールだけでは何も残らない。 

この組み換えは広報活動において結構重要な要素であり、授業とクラブの体験のどちらが現下における浪速中学の力量のバランスと微妙に関連している。結論的に言うと浪速中学校は「進学重視路線」へのレールが敷き始めていると私は考えている。最早「ノウハウに近い」から詳細な分析結果は省くが高校と違って私立中学の期待は「授業体験の方がクラブ体験よりも大きい」と読める。義務教育である中学校教育において公立中学をわざわざ蹴ってまで私立へ切り替える背景には明らかに大学進学へ直結する「学力伸長の担保」が我々サイドに求められている。 

特に高い影響力を持つまず保護者の期待と言っても良い。小学校6年生がこの段階で大学進学まで考えているとは思えない。親の影響であろう。昨年までの授業体験が2回であったことは前述したが3回目の数が大きく、又新規の申込者が多かったと事実を我々は受け止めた。確かに昔は「クラブの浪速」で生徒を呼び込んでいた時期もあったが、今や局面は転換し始め、やはり最後は「授業と学力」に行きつつあるのである。これはごくごく普通の流れであり、常識路線に乗り始めた浪中が現在の姿なのである。 


又小学校6年生だけではなく、何と小学校5年生を引き連れて入試説明会やオープンスクールに参加する保護者の数も増えている。今から2年後の事であるが、今の段階から親は我が子に合致する私立中学を探求し始めているのである。これには些か愕然とすると同時に、考えてみれば「是非に及ばず」と思う。それくらい日本の家庭にける親の教育熱は高いのであり、そのおかげで私立中学と私立高校は生きていけるのである。今回行った授業体験のアンケート結果にも教育環境の良さ、次に模擬授業をした教師への評価が高かったことからも伺えた。 


「漫談みたいな」面白い授業ではなくて「これが私立の授業だ」という気迫が生徒と保護者に間違いなく伝わっている。生徒に「媚びる授業」と捉えられて駄目だ。面白いのは場所を高校の教室を使った授業の反応が良かったという事実も大切に扱わないといけない。したがって中学は高校を視野に、高校は大学を視野に、オープンスクールの企画を考慮する手も有効である。このように結果分析が適切に出来るように狙いを定めて実行し、その狙いが正しかったのかどうかを吟味する報告会でなければ意味はない。「纏め」とはそういう行いの事である。