2019年8月17日土曜日

中学校イングリッシュ・キャンプ


昨日の校務運営委員会で確認した数値だが現在在籍生徒数は高校で2222人、中学で298人、合計で2520人だ。決して小さな数値ではない。私は何時もこれらの数値を見ると責任感で身が引き締まる。特に中学校は義務教育であるがわざわざ公立を蹴って私立である浪速中学を選択してくれただけに責任は重大である。その中学生の一部が本日多聞尚学館にて「イングリッシュ・キャンプ」を3泊4日で実施している。当然私は様子を見に行く。

 





学校と言うのは摩訶不思議なモノでもうすぐ始まる2学期は一年で「最も勉強の稼ぎ時」であるが、一方では大きな学校行事が目白押しである。文化祭、本校では「浪速祭」、体育祭、本校では「陸上競技会」というのだが、このような文字通り、「お祭り」があり、最大の想い出となる「修学旅行」がある。最初の頃は学校行事が多すぎると感じていたが、年数を重ねると、これらの教育効果が分かってくるようになった。だから最近では「これも致し方無し」と前向きに捉えるようになった。余り、「勉強、勉強、勉強・・」という事が必ずしも学校教育ではないと考えた訳だ。私もかなり学校に勤務する者として成長、進歩してきたなと苦笑いしているが、ただ、やはり「勉強は大事だ」。学校は勉強する為にある。

 


とにかく今、私の頭にあるのは「英語教育の進化」である。学習指導要領もそうであるし、昨今の教育界を俯瞰すれば各校もそれぞれが頭を絞って考えているテーマだ。私自身が若い頃ニューヨークに住み、英語が好きだからと言う訳ではないが、着任以来英語教師の尻を叩いて進めてきた。高校も中学も時間数を確保し、「オンライン英語教室」を作った。ネイティブ教師も揃えた。海外修学旅行を始めて約10年になる。海外語学研修ももう定例化したし、英語国内留学制度も初めて7年になる。本音を言えば浪速国際高等学校、中学校に名前を変えたいくらいだ。

 


とにかく「何か、新しいこと」をしなければならない。旧態依然とした中身は衰退し滅びる。頭だけで考えて、出来ない理由ばかり上げて、具体的に「何もしない」事に、私は鋭く反応する。怒りに直結するくらいだ。「失敗は恐れるな」、とにかく「歩を前に進めよ」が私の信条である。大分教職員も分かってくれて頑張ってくれているがまだまだだ。

 


英語検定受験の第1回目の成績が出て来た。高校では2級と準2級で○○○人と昨年対比で21人の増だった。中学では-3人だった。ただ中学で2級が1人出ている。しかし私は中学の成績には不満である。受験生が減少しているのが気にかかる。担当教師にもっと「攻めよ」と指導を入れた。環境を整え、雰囲気を醸成し、その中に生徒を追い込めと、その努力を求めたいと昨日部屋で厳しく申し渡したのである。

 

「多聞尚学館」でのイングリュッシュ・キャンプでは(株)ISAとタイアップして4クラス展開で頑張ってくれていた。4人の外国人講師も参加した特別プログラムによる英語特訓だけに、粘り強くこのような機会を増やし、続けて行けば効果は徐々に出てくることを私は知っている。トップが諦めてはならない。心を鬼にして教師と生徒を囲み、追い込むのが私の仕事と思ってやっている。自分の為でない。教師と生徒の為と思っているのだ。


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