昨日は雨の日曜日であったが本校男性教諭の結婚式があった。会場の心斎橋の日航ホテルまでは今住んでいる住居から地下鉄で一駅である。まったく傘を必要とせず、こういう時に便利な所に住んでいる幸せを感じる。新婦さんは同じく某私立高等学校の専任教諭で大阪教育大学卒業の才媛であり極めて明るく美形なお人であった。最初から最後まで同じく男前の新郎は余程嬉しかったと見えて笑顔で弾けていた。新郎は輝かしい実績を飾る中・高・大学と弓道の世界では名の知られた人物でこのご縁から交際が始まったと聞いている。
私と新郎は尋常では語れないような深くて長い思い出があり、彼を採用して10年の歳月が流れた。まさに「人物であり将来を嘱望している人材」である。御年32歳、丁度頃合いが良い。昭和の終わりに熊本県八代市に生を受け、平成の時代に文武両道の秀岳館から立命館に進学、熊本の有力企業である肥後銀行に就職が内定していたが丁度弓道の顧問を目を皿にして探していた私を一目で捉えた人物であった。私は彼を口説き落とし、今や立派な教諭として育った。彼に浪速武道館の弓道場「玄武館」の詳細設計を任し、浪速弓道部は蘇った。主賓として挨拶に立った私は新郎新婦を激励し立派な家庭を築くように激励したのである。陽明学「孝は全ての始まりなり」」と双方のご両親への孝養を述べた。
このように「ちゃんとした結婚式」を上げてくれると正直嬉しいものだ。人それぞれの事情があるが、これから先の長い、長い本校での勤務を考え両家の親族、兄弟たち、勤務先の上司同僚友人たちに祝福されて新スタートを切るのは案外私のような古いタイプの人間には感動を与える。やはり結婚式はあった方が良いと思う。役目柄結婚式にご招待を受ける機会は多いが今回は久しぶりとなった。あればあったで続くものであり、年初から3月1日、3月29日と結婚式が続く。楽しみである。
今朝は管理職の拡大朝会を行い、令和2年度の体制について正式に内示して説明した。その後順次該当する教員を部屋に呼び込み、内示を伝えた。「2月20日の職員会議で全教職員に公開」する。その後は令和元年度の着陸と2年度の離陸に全神経を集中し準備をしていく。私立というのは面白いもので来年度の生徒の数はまだ決まっていないのに、今までの統計的データで数値を予測し、準備に入っていくのだ。すべてが明らかになるのは3月19日だからまだ一か月も先だが、「準備に怠りがないよう」にしておくことは離陸と安定飛行のためには重要な事なのである。併願者の制服などは3月19日から来年度の入学式が予定されている4月4日までの2週間で準備する必要がある。そのためにはそれなりのノウハウと経験が必要なのである。