2020年2月27日木曜日

新型肺炎コロナウイルス


「中止」「延期」「縮小」「分散」「個別対応」「時差対応」「無観客」等々が今回の新型肺炎ウイルスへの対応を表すキーワードか?本当に困ったことになった。随分前に人間社会を崩壊させるのは戦争でも無ければ、大災害でもなく「ウイルス」だと予言した学者が居たが、まったくそのように感じるくらい今回の問題は我々を「震撼」させている。まさにウイルスは姿を見せず国境がなく世界中を「あっという間に」移動し、人間を弱らせるのだ。ホリエモンは例によって「騒ぎすぎ!」と書き、ネットで炎上しているが、騒ぐことは悪いことではない。現実に人間が死んでいるのだから。彼の思考は浅いし短絡的だ。頭が良すぎるのも良し悪しだね。




北海道は全道の小中学校を休校にしたという。東京都では年度末試験が終了した後は春休みを前倒しするという報道があった。大阪も複数校で新型の感染が分かれば休校すると方針を示した。もうすぐ始まる大相撲の春場所はどうなるのか?おそらく「中止か無観客試合?」。野球もオープン戦は無観客だという。昨夜浪曲の三原佐知子師匠から電話があって29日の文楽劇場での浪曲名人大会公演は中止だと連絡を受けた。昨日、政府は2週間のイベント等の延期や中止を求める総理の談話を出し、今全国で隔離された空間でのイベントの中止連絡が相次いでいる。おそらく政府の方針を受けての事だろう。



昨日私は自らが対策本部長となって関係管理職と養護教諭を交えた第1回目の会議を行った。国や大阪府の行政指導もあり、これを受けて「対策に関する指針」をまとめた。当面は今週末の中学校新入生への対応であるが、今までのやり方である一斉登校はやめて分散対応することとした。要は全員を一部屋に集めることはしない。また問題は7日の卒業式であるが、これはまず在校生の出席はやめた。その代わり卒業生の席は間隔を取ってマスク着用も許可する。問題は保護者の参観だが今のところ保護者席も用意するが、事態の進展では保護者席のない卒業式になる可能性がある。保護者のいない卒業式など聞いたことがないが仕方がない。



今朝私は中学校校長と話して3月12日に出発予定のニュージーランド語学研修を取りやめるように決めた。隣にどこの国の誰が座っているかも知れない狭い飛行機空間に長時間閉じ込めるなどは出来ないと判断したのだ。またホームステイ先で「あの日本から来た」と言われる風評被害や軽い風邪などの「発熱」などが出れば大変な事になる。キャンセル料が20%出るがこれは学校で負担してやらねばなるまい。楽しみにしていた生徒に負担させるのは如何にも酷い仕打ちだと思うからだ。





現在常備しているマスクは2500枚、消毒液は20リッターしかない。購入しようにもマスクなどはどこにも無い。とにかく生徒と学校を守るために出来る限りの手を打つが、正直言って「暗中模索」「五里霧中」「何をしたら良いのか分からない?」が実情である。とにかく今は「情報入手」「生徒と保護者への注意喚起」に注力しなければならない。このままでは東京オリンピックもどうなるか分からない。世界は今回の事で最後の社会の敵は「ウイルス」だとつくづくと分かった。ここ2週間が山場である。全教職員と一致協力してこの難局を乗り越える。最後に「あの大騒ぎは何だったの?」と言われる状況の来るのを待ちたいと思う。