2020年2月3日月曜日

「神も仏も有難きかな!」


本校から自転車で5分くらいのところに日本最古の観音菩薩の寺院があり、その名は「あびこ観音」である。西暦546年に創建され、観音宗の総本山であり、地元大阪ではあびこ観音として親しまれている。21日から7日に「節分厄除大法会」が行われ、特に2日から4日の「厄除護摩加持祈祷」では厄除開運などを願う多くの参拝者で賑わっており、例年私は3日に学校を代表して参拝している。周辺の道路では屋台が多く出ており、名代の「厄除饅頭」や「恵方巻」などが販売されている。今日は事務職員の為に厄除け饅頭と自分自身の為に節分の福豆を求めた。学校、市内とそれに千早赤阪にある住居に「福は内、福は内」と連呼しながらお願いするのである。






私はどちらかというと「信心深い」方だと思う。また「験を担ぐ」方でもある。「神も仏も有難きかな!」だ。間違いなく両親の影響だと思う。事ある毎に神社仏閣の参拝を怠らなかった両親は多くの場所に良く連れて行ってくれた。神道の学校の理事長でも仏さまの前では首を垂れて敬虔にお参りする。今日の私があるのは神や仏のご加護であると信じて疑わない。本校に着任する前に「四国88か所」を42日間かけて「完全歩きで巡拝の旅」に出て、本校に第三の人生をかける覚悟を決めた。第二ではない第三である。1番目は今やその名も無くなってしまったが住友金属工業(株)という鉄鋼会社で、2番目は府立高津高校の民間人校長の時、そして3番目が私立浪速高校だった。変転極まりない人生である。




あびこ観音様へは明日の高校行事である「耐寒訓練 葛城古道を歩く」の無事を祈願した。高校1年と2年生の総勢1385名、付き添い教員90名が葛城ロープウエイから近隣の神社の参拝をしながら総延長18キロを踏破し、高天彦神社経由で近くの「かもきみの湯」バス乗り場までがルートである。結構厳しい耐寒行事である。何しろ大型バスが35台も必要で、バス手配の担当者は旅行会社と話をして中国のツアー客を最近乗せていないバスの手配に万全を期したそうだ。もちろん新型コロナウイルスを予防してのことである。生徒に肺炎など罹患させては何をやっているか分からない。例年のように明日は私も参加し、最後はかもきみの湯で疲れを取りたいと思っている。ここの湯は良い。