2020年3月21日土曜日

「クルクル変わるが仕方がない!」クラブ活動再開延期と入学式は延期


生徒は「春休み」となっても学校の教職員は休みではない。この辺が世間の勘違いがままあるようである。「学校の先生は休みが多くて良いですね」などは間違った認識で生徒がいない分、先生方は走り回っているのだ。例えば今日は朝、「職員会議」を行い私は重要な話をした。今日は4月に新しく採用した常勤講師の先生方が全員揃って登校され、全教員で「新年度分掌会議・教科会議」がもたれている。また「学年別新担任会議」「新学年会議」なども行われ、全員の共通理解と役割分担などが話しあわれる。先週木曜日の公立高校の合否発表を受けて併願入学者が決まり、「新年度の陣容」が定まったから以上の作業が出来るのである。





その陣容であるが、私は今朝の朝会で新一年生の生徒数と担任を正式に発表した。「入学者数651人、クラス数は16クラス」とした。これに伴い、担任の教諭16名の氏名も正式にクラス単位に発表した。16人のうち4人の常勤講師が入っているが、「将来有望と評価しているから担任指名」したのだから頑張って欲しいと思う。併せて私は今日全員に「クロムタブレット」を手渡したのである。先の職員会議で詳しく説明していたが入荷したのである。「ICT教育推進元年」として革新的な教育手法の展開のツールの一つとして高額であったが私は「スタイリッシュな教員集団」を夢見て踏み込んだのである。恐らく日本でも先駆的ではないか?先生方は大変喜んでくれていたと初代のICT教育推進部長のS先生は言っていた。





今日の職員会議のもう一つのテーマというか指示事項は、私の3月18日の修了式での前言を翻して「21日以降のクラブ活動については4月7日まで自粛」とした。この背景は20日の祝日に「第9回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」が行われ、それまでの大阪府の行政指導が覆されたからである。大阪と兵庫は国の専門家会議でも大きく先行きを危険視しており、これらを受けて教育長は「4月7日まで学校における教育活動は行わないこととする」が正式に通達されたからである。大阪は大都市であり、関西国際空港を有し海外からの帰国者が多いだけに爆発的な感染拡大リスクが高まっているという。



さしあたって本校で困るのは4月2日の新入学者の事前登校と4日の入学式であるが、私は事前登校も入学式も延期と判断した。大阪府は4月8日以降の学校再開については3日までに決定するとの事なので、それを受けて適切なタイミングで「簡略化した入学式と1学期の始業式」を考えて行きたいと管理職にその旨伝え、生徒・保護者宛の連絡文を作成し発信するように指示を出した。大阪は最悪の場合、3月20日から27日までに586人、28日から4月3日までの間に何と3374人の感染者が発生すると大阪府からの資料には書かれている。「恐ろしい話」であるから、こういう時には無理して単独に行動するべきではない。しかしこの問題は今後とも状況によって「くるくる」変更があるに違いないが仕方がない。とにかく生徒と教職員を守るのが私の責任である。