2020年3月5日木曜日

令和元年度、忠臣蔵前夜ならぬ最後の職員会議


今日は職員会議の日であった。「令和元年度最後の職会」である。この1年、この会議を通じてどれほど私は教職員に重要事項を発信してきただろうかと思うと実に感慨深い。全教職員は一生懸命に私の話を聞いてくれ、業務に励んでくれた。「現在の浪速の姿は彼、彼女たち、全ての先生方の仕事の成果」であることは間違いない。感謝以外の何ものでもない。最後となる今日も多くの重要な事を説明し、具体的な指示を出した。職員会議における校長、学院長の話は基本的に「職務命令」として強制力を有したものだと法的にも担保されていると考えているだけに職員会議の記録も重要事項として残している。

  



   まず冒頭、4月に入学してくる高校新一年生の担任、中学の担任、副担任の発表

   年度末試験で成績不審者への対応の考え方についての要注意点

   3月7日中学校卒業式、18日の修了式のやり方については簡略化し分散方式とすること

   新型コロナウイルスへの生徒と教職員の情報把握と対応について

   11月の海外修学旅行については新型コロナウイルスの関係で予断を許さない状況下にあり7月末の段階で終息していない場合への対応について

   令和2年度からの休校日の設定と保護者向け文書について


   そして力を入れて話したのが令和2年度以降、全教員にクロムブックのタブレットを一人一台づつ貸与し日々の生徒の出席入力やグーグルクラスルーム、クラッシーで生徒の様子を何時でも把握できる等新しい「一歩先に進んだスタイリッシュな教員集団に衣替え」することを述べた。これは教育現場では電子教科書やノートとして活躍しそうな革新的なモデルであり、全教職員に貸与する学校は本校が先行している戦略投資であり効果を出すことを大いに期待しているということである。



ASUSは、201913日に発表された、4機種のChromeOSデバイスの一つで「教室にいるとき、何かわくわくするようなことが起こらないかな」と期待できる「ASUS Chromebook Tablet CT100PA」が商品名で、丈夫で何にでも活用でき、今までにない革新的な方法で生徒に勉強をさせることが可能である。それは教わる側だけのことではなく、教える立場の教師にとっても革新的な教育方法を実現できると踏んで導入を決断したものだ。小学校、中学校、高校、大学、そして家でも、どんな場所どんな使い方にも、この9.7型タブレットは素晴らしい成果をもたらす筈でコンパクトなのにバッテリーのみで長時間使用でき、外に持ち出すことだってできる「優れモノ」である。ネットに接続すれば、隣の人、同じ教室の人、そして海外にいる人とも共同で作業を行え、ラフな使用にも耐える耐久性に、細部まで考えられた使いやすいデザイン、「スタイラスペン」は本体に収納できるので失くす心配もない。

令和2年度は「ICT教育推進部」の新分掌を設置し「ICT教育元年」として最優先として取り組み、学校をこの端末で変えて行くという気概を持って欲しいと話したのである。「ICTが出来ないような教員は本校には要らない」とまで言い、教員への激励とした。



  最後に3月末で退職される教員への感謝の言葉と修了式以降の残余有休取得への奨励、全教職員への感謝の言葉と特段教職員で業務に余裕がある場合は有休取得奨励とすること等を詳しくお話し、職員会議を終えたのである。令和2年は土曜日曜の連休も導入する。現場は大きく変容するがやはり生徒に接する教員の質で結果は異なってくる。私は全員がベクトルを合わせ進むことこそが成功の秘訣と強く思っているだけに、教職員の更なる努力を期待したい。

私は喋っているさ中にまさに令和2年に討ち入りする全志士が揃った忠臣蔵前夜みたいな感じがした。新型コロナとの戦い、令和2年の教育現場での新しいものとの戦いなのである。まさに討ち入り前夜なのである。私も自身の責任を果たすべく頑張らねばならない。