2020年3月31日火曜日

年度末出勤 元年最後の職員会議


本校が使っている言葉で言うと本日は「年度末出勤」と表現されている正式な学校行事である。まさに令和元年度の最終出勤日であり、全員が揃わねばならない日である。特に明日からの新年度の最終準備の為であるが特に教科会議や学年会議を短時間で行う。しかしこれは「顔見世」みたいなもので、メインは「職員室の座席の移動と片付け」である。本校は中央職員室、中学校職員室、理科教諭職員室、体育教官室と4つに分散されており、今日で退職される先生や明日着任される常勤講師の先生方の受け入れ準備等がある。神道でいうところの「年度末大祓」であろうか。私は先生方に強く書類等の「断捨離」をお願いした。教員は本当に資料類を捨てない。机の上が汚い。





朝8時には1年間の研修期間が満了し、試用期間の終えた9人の専任教職員に正式採用の辞令を交付した。私はこのような優秀な人々を本校の正式クルーメンバーに迎えることが出来て幸せである。健康に留意して本校を生活の基盤として、「輝く人生」を送って欲しいと激励した。そして10時半からは「令和元年度の最後の職員会議」があって私は1年の慰労と感謝の言葉を全教職員に伝えた。例年あることではないが、今日は一人の立派な教育者であり、管理職の先生が定年退職で本校を去った。私と共に「学校改革」を推し進め、常に傍に居て私を支え、参謀の役目を果たしてくれた中学校校長のM先生が退任され、本日付けで退職された。今後はご夫人とともに悠々自適に人生を楽しみたいと言われている。









浪速中学校の生徒数規模は高校に比べ約1/6と小さいが、中学校運営は高校に比べ圧倒的に難しいし、何しろ60校程度ある私立中学の中で生徒数で言えば、常に「不動の中位、30番目くらい」であったがM先生が校長に就任して以来3年間で3桁の入学者となった。102人、107人、そして本年度は何と137人と遂に4クラス体制となったのである。私も中学校長を6年務めたがその時の記録は122人だったから如何に137人の数値がすごいか分かる。これで浪速中学校はトップ20校に入ってきた。これは本校では躍進という言葉を超えている数値で画期的である。素晴らしい置き土産を後輩たちに残してくれた。職員会議の後、M先生を全員で送り出したのである。














私も今日付けで13年間の高校校長を退任した。高校、中学の校長が同時に代わるのだから、これは「一大事」であるが学校はビクともしない。後任となる高校校長はI副校長、中学校長はN副校長を当て嵌めることにし、用意周到に今日まで進めてきた。二人とも私が管理職に任用し、教頭、副校長と育ててきた人物だ。実力、人物共にまったく不安はない。「縦横無尽」に頑張って欲しいと思う。私は中央館5階の高校校長室を明け渡し後任のI先生とがっちり握手した。そして中学校校長室に回り、私がかって使っていた懐かしい机や書棚を見ながら「時代の変わり目」を実感したのである。「四代目の中学校長の誕生だ。浪速新時代の始まり」である。