2020年3月24日火曜日

高天原スポーツキャンパスに「アリーナ」を作る!


アリーナという格好良い響きのする言葉がある。大阪府は昨年万博公園に万博公園アリーナを建設すると発表したように流行り言葉みたいな舞台・試合場を観客席が四方から取り囲む形式の、ホール・スポーツ施設である。 語源はラテン語の「砂」で、円形劇場内の砂場で獣を闘わせたことに由来するという。なぜ砂か?というと、砂だと血が出ても影響がないためらしいが、私は堺市美原区の本校の学校地である「高天原スポーツキャンパス」にこのアリーナを建設することを決めた。昨日の理事会・評議員会で議決された。




元々この考えは無かったと言うより、深くは考えていなかったという方が正しい。それに今建設工事中の同地の「乾坤一擲ドリームフィールド」と名付けたサッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、陸上競技の総合競技場の事で頭が一杯であった。まず此れを完成させるのが先だと。現在工事は極めて順調に進んでおり、東京オリンピックの年に完成させたいと頑張ってきたところだが、どうも新型コロナの影響で今年の開催は見送られる方向となったらしいが、我々は停滞なく先に進めるだけだ。今年中には竣工させて教育環境の飛躍的な発展を目指す。このような施設を有する高校は日本では他にはない。「断言する!」



元々、令和5年には創立100年を迎えるのでこの記念事業を何にするか思考していたのだが、心に余裕が出て来たのか、「待てよ!現在の西館を建て替える時に約2年間の工事期間中に必要な施設はクラブ活動の場所ではないか」と気付いたのである。西館の建て替えは財政的には令和7年と考えていたのだが、これを創立100年記念事業というにはタイミングがずれ過ぎる。それで遂に記念事業と西館建て替え時のクラブの練習場所として先行させるべしと判断したのである。この施設の名称は「高天原アリーナ」とした。卓球、バドミントン、バスケットボール、バレーボール、器械体操等の競技場所である。そう、私は高天原スポーツキャンパスにアリーナを建設する!

これには高橋建築設計事務所の仕事の進め方の素晴らしさと力強さ、堺市当局のご理解があればこそここまで進むことが出来たわけで今年の1月末にこの構想が思い浮かんだ私はすぐさま、現地に飛んで土地を確認した。現在は「調整池」であり、この上部に建物を建てるのだ。当初は「ここに建物など立つの?」と懐疑的であったが関係者の努力で実現する方向となったのだ。早速概略設計に入った。原案は費用の事もあり、池の上の一層であったが、どうせやるならと上部を2層にし、ミニアリーナとアリーナを作ったほうが「使い勝手」が良いと判断した。建設工事費は確かに膨らむが、「金は天下の回りもの」だ。





原案を変えたには訳がある。姉妹校として親しくしている好文学園女子高等学校の新しいアリーナを過日見学させて貰ったのだが、その素晴らしさに驚いた私はこれを設計した会社の幹部を至急に学校に呼び、設計変更をお願いした。実はこの設計会社は本校の中央館、東館を設計してくれた「(株)大建設計」さんで元々我々が好文さんに紹介した経緯がある。今回のことで私は「他を見る」ことの重要さと「近いものに宝がある」ことを学んだ。自分の頭だけでは限界がある。また新発想は遠くの夢よりも近くの現実なのである。素晴らしい高天原アリーナをスポーツキャンパスに12月以降連続して建設する。これで既に完成した「八咫烏テニスクラブ」、工事中の「Kフィールド」それにこの「高天原アリーナ」と3連ちゃんの施設が整う。またまた面白いことになった!