2020年3月18日水曜日

新型コロナウイルスとの戦いはまだ続く・・・修了式は時差登校

通常の始業式や終業式は校庭に全校生徒が集まって、校長先生からの講話を聴いて終わりというのが一般的で、本校でもその形であったが、今回の新型コロナでやむなく知恵を絞ってやり方を変えた。「時差登校」と「教室での分散修了式」とした。長い経験で初めてのスタイルであったがこれが出来るのも新校舎には映像を使った放送設備が完備しているからである。映像があるのとないのでは「臨場感」が違う。まず高校2年生は9時までに登校だ。ラッシュアワーの時間帯での電車利用を避ける。高校1年生は9時50分から10時20分までの間に登校させ、最後は中学生で14時から修了式だ。本校では終業式と言わず、修了式と表現する。神社前での神前奉告の儀式は高校校長である私と中学校長のM先生だけに限った。 



高校の場合、生徒は各ホームルーム教室にて分散校長講和とした。何時もは「各種活動表彰」があるがそれも「時間短縮」の為「サイネージ盤」を使って伝達した。生徒はそれぞれの学年で新クラスの発表を聞き、ロッカー移動を行い、4月7日に始まる新年度の準備作業である。式が終わればとにかく生徒は早く自宅に帰させる。高校2年は11時すぎに1年生は12時過ぎに、中学生は15時に完全下校である。高校の校長講和で私は3学期中の生徒生活指導の中身について指導を行った。強調したのは新型への警戒とネットでのトラブル防止である。







明日から「春休み」に入るが、生徒への「学習指導」は19日から再開する。まず自習教室を設定する。「クラブ活動」も19日から再開するがまず学校施設での練習に限り、対外試合などは禁止とした。また3月28日に予定していた「吹奏楽部の第11回定期演奏会」だが、これは既に結論を出しており、部員には可哀そうだが今年は中止とした。まさか学校が「無観客演奏」をしても仕方がない。「4月4日の入学式はやる!」。やるがやり方は今から状況を見ながら判断する。4月7日の令和2年度春季例祭と始業式はこれまたやり方を考える。





4月1日着任予定の新採用の常勤講師の方々については過日総務部長から各先生に連絡を入れて「体調具合の聞き取り」と私からの依頼として「クラスターとなるライブ会場への出入り」はしないように伝えた。例年行っていた理事長招待の「入試広報部の打ち上げ会」も「校務運営委員会メンバー年度末慰労会」も延期とした。また5月連休後で行っていた「全教職員を集めた慰労会と歓送迎会」もやむなく延期とした。何でもかんでも中止か、延期か簡略化だ。

午後旅行会社のHISさんを交えて担当管理職と「11月の海外修学旅行」について議論を行った。イタリア、フランス、ドイツ、アメリカと今パンデミックの中心となっている「欧米」に大切な生徒を行かせられるか?今から7か月後の事など予測も出来ないが、一体どう判断したら良いのか、これだけは慎重に見極めたいと思う。今、東京オリンピックの中止か延期か知らないが話題になっているが、この問題以上に本校では重要である。

今日の段階では生徒のパスポート取得作業の中断、4月中旬頃までに保護者会の開催を指示したタイムリミットは5月末で十分であるが、並行して「次善の策」の検討に入るようにHISさんにお願いしたのである。修学旅行には是非行かしてやりたいが、国内とてこの新型問題が終息するのかどうか分からない状況故に私はほとほと困っているのである。


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