「もしもし、私は浪速高校の教員をしています〇〇と申します。〇〇様のお宅でしょうか?」で始まった「特別電話大作戦」は昨日中に完了したと今朝報告を受けた。中学137人は19時40分、高校650人は数が多いから21時45分に完了したという。いずこのご家庭も「わざわざ有難うございます。このように学校の担任の先生からお電話を頂いてとても嬉しいです。・・・・。どうか今後とも宜しくお願いします」というのが大半だった。中にはご家庭の状況や子どもさんの話に長話になったのもあったという。素晴らしい。これを思いついた教頭を私は大いに誉めたのである。
私はこの報告を聞いて本校の教員は素晴らしいと今更ながら感じた。入学式がなくなり、急遽「入学許可証」を送り、同時並行で担任が各生徒の家に挨拶と今後のスケージュール等を「肉声で伝える」ことが出来たのは文章を送るだけよりも数倍も学校の誠意が伝わる。これこそ「私立学校浪速のスタイル」である。これで今後どんどん課題や資料等を送ることが出来る。生徒はびっくり過ぎるくらい宿題を送られて「えー、何なんこれ!」と遊ぶのを少しは諦め机に向かう時間が出れば我々の勝ちだ。電話大作戦は予想以上の効果を上げて本日作戦終了となった。早く電話機60台を返そう。お金がかかって仕方がない。
次は本校教職員の「テレワーク大作戦」の展開だ。テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことであるが、「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語である。大きく三つに分かれ、働く場所によって、「自宅利用型テレワーク(在宅勤務)」「モバイルワーク」「施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)」の3つである。生徒が5月6日まで学校に来ないのに教職員だけが学校で「黙々と」仕事をさせるのも見るに忍びない。私は両校長に今週末までに本校のスタイルを上申せよと命じた。来週からは本校もテレワークの導入だ。
気を付けて欲しいのはテレワークと言って庭の掃除をしたり車を洗ったり,スーパー玉出に買い物に出かけて行ったりしていてはご近所の目もあり問題となりかねない。要は仕事であるからその成果も管理職は把握しておかねばなるまい。給料を払っているのだからちゃんと一日の勤務時間は働いて貰わないと私も困る。だからと言って家の中にカメラを仕掛けることなど出来ないからこれは信頼ベースの話である。そういうことを難しく言うなら「私は有休で・・・」となったら日数は不足するだろう。学校教職員のテレワークは案外難しいと思うが知恵を出して何とかしてやりたいと思っている。知人の高島屋勤務の方もテレワークと言ってもデータの入っているパソコンがない状態では仕事になりませんと言っていた。分かる!