小雨そぼ降る寒い朝である。何時もなら出勤してくる多くの教職員を正門付近で見かけるところであるが、私の出勤時間帯では誰もいなかった。それは今日から「時差出勤」としたからである。午前10時までに入り、退勤は15時とした。通勤電車の混雑時間帯を避ける為である。本校では今週から「在宅勤務」としたが月曜日だけは全員出勤としてこの日生徒等の事情を探り教員として「本来の仕事」をして貰うのだ。明日からは30%程度の教職員だけが出てくる。ローテーションを組み順番に70%の人が在宅勤務だ。政府の方針である70%削減の要請にも合致する。
出勤した教職員の執務場所も事務室、中央職員室、中学職員室、体育教官室、理科職員室、入試広報部、保健室、図書館、それに各教科の準備室と多くの通常業務を行う場所があるから密集する場所はない。加えて教職員は勤務中の「マスク着用」としたから校内で飛沫感染や接触感染はないと踏んでいるが・・・。又一日に2回良く手が触れるエレベーターの押し釦などは清掃員に消毒して貰うことも始めた。全員の出勤する今日は高校、中学それぞれで「朝会朝礼」が行われ、通常の私はこのミーティングには出ないが今日は様子を伺いに中央職員室に顔を出した。
元気の出ない話ばかりではない。千早赤阪村の浪速中学校施設である「多聞果樹園・農園」の傍らにかねてから建設中の「多聞楽舎」は今週末には竣工する運びとなったし、堺市美原区のスポーツキャンパスである「乾坤一擲ドリームフィールド(Kフィールド)」の工事は極めて順調でこれなら12月末には完成できるだろう。元々東京オリンピックの年に竣工する手筈で進めていた。こちらの方は1年延期となったがKフィールドの方は予定通り進める。クラブハウスの基礎も完成したと言うので見に行ったが、このような豪華なハウスを有する学校は大学も含めて余り日本にはないのではないか。
グランドの方も見事に完成後のイメージを描けるくらいに進んでいた。これがあの叢の上下2段の段差が5メートルもあった土地だったのかと思うくらいの大工事だったのを本当に上手く進めてくれた。土地を有効に活用するために、のり面の境界も見事に土木工事の最新技術で対応してくれていた。これは大いに助かった。広く、広く使えるようにしてくれたのである。それにしても「ここは広いなー!」と私は歓喜するのだ。千早赤坂村やこの美原区には新型コロナウイルスなどは一切いないだろう。人が居ないし、空気も流れ、太陽の日が燦燦と降り注いでいる場所はウイルスには強いと思う。今は新型に苦しめられているが、本校では先行き、良い話もあるから頑張って行こうと教職員に話したのである。