昨2日大阪府は「第10回新型コロナウイルス対策本部会議」がもたれて今後の行政施策が決まった。我々の最大の関心事は「学校は一体どうなるのか?休校はまだ続くのか?」であったが大方の想像通り、大阪も東京と同じく国の専門会議で「感染拡大警戒地域」に認定され、東京の学校と足並みをそろえて5月6日の連休明けまで「臨時休校が継続」されることが決まった。これを受けて本校も早朝「感染対策会議」を中高の校長、教頭、教務部長を交えて議論し私立学校の設置者として私が方針を下し、本校も基本的に公立の小中高に準じて臨時休校とする結論を出した。
学年単位で週2回程度登校させる。ただし、一クラスの人数規模は半分程度の20人規模とし「密集、密接」空間を避ける。しかし学習の遅れ対策として授業時間確保を考えねばならないため、学校行事はいわゆるイベント中止の方針に沿って中止、延期させるしかなかった。例えば4月30日の校外学習(遠足)、5月の中間試験、6月の芸術芸能鑑賞会などは中止だ。恐らく夏休みも短縮になるだろう。一義的には学校は学習の為に有るわけで私は生徒の学習の遅れが気になってならないが、健康安全を優先に考えるしかない「苦渋の決断」である。
しかし中学校では素晴らしい光景が見えて来た。全員に「クロームブック」を持たせているから「ネット授業」みたいなものが可能で学習アプリの「すらら」も教員は学校で生徒は各自宅で動画を見ながら授業が展開できるのである。何と素晴らしい光景であることか?未来の学校のある光景の一部が垣間見えた瞬間である。極論すれば生徒の登校を促さなくとも学校は学習サポートが可能となるのである。勿論教員と生徒が顔を見ながらの学習が最大の効果を上げるが非常時には有効な手段である。恐らく中学校でこのようなスタイルの取れる学校は極めて少ないのではないか?
しかし学校も費用がかさむ。今日は1日に着任した講師の先生方24人が校外施設である「多聞尚学館」「ふくろうベースボールスタジアム」「高天原スポーツキャンパス」の見学に出かけたが新型警戒のためにわずか24人の為にバスを2台用意した。理由は席を離れて据わって貰うためである。今後教職員は生徒と接するときは全員マスク着用を今朝ほど決めた。総理以下内閣もそのようにしている。肝心のマスクは今8000枚程度用意しているし消毒剤も備蓄がある。ここが正念場だと思ってやっているが、不要の費用も嵩む。この騒動は一体何時まで続くのか?