昨日の「多聞楽舎」の竣功を祝い、「お祓いの神事」も簡素であったが無事に終わった。私は1月6日以来の工事期間の日々を思い出しながら一息ついているところだ。本当なら中学生や保護者のご代表も連れてきて共に祝うところであったが、「まあ、楽しみは後にとっておく」という事もある。それにしても「夜の楽舎」は美しい。修学旅行でイタリアから持ち帰った「ステンドグラス」が何とも言えない古民家とのコラボで良い雰囲気を醸し出している。私は今朝、自宅から遠く「多聞果樹園・農園」越しに見る楽舎を眺め、満足感に浸った。これで又「本学院の財産」が一つ増えた。後輩たちはこの楽舎を後世大切に使ってくれたら本望である。
今朝の法人朝会では予てより進めていた「マスク備蓄」の状況の報告が事務長よりあった。日本国民は概して「花粉症の方がた」を除き、今まで「今回のようなマスクの重要性」を感じたことはなかった。しかし「コロナ禍後」を考えた場合、突然「3密解除・マスク不要」とはならないのではないか。社会の価値観が今回の騒動で大きく変わり、「3密とマスク」は人間の日常のスタイルとなるかも知れない。各家庭に相応のマスクの常備は必要となるだろう。学校とて同じで生徒が登校して来たときの事を考えれば相応の数の備蓄は必要であると我々は考え各方面に手配し何とか揃ったのである。現時点で23000枚程度の備蓄となったから必要に応じて生徒にも配布して参りたいと思う。これらが出来るのも「私立学校の甲斐性」である。
今朝はもう一つ「嬉しいこと」があった。遂に高校が「遠隔授業」をするという。素晴らしい展開である。中学校は全中学生に「クロムブック」を持たせているから既に先行して実践してくれており。特にカメラ機能があるから担任や教科指導の先生と「顔を突き合わせて」求心力をもって「オンライン授業」を行っている。しかし高校は「クラッシーのシステムの不具合」などもあって少し遅れていたが24日から実行できるという。高校生が全員家で「だらだら」としているなどとは言わないが「時間管理」の重要性を教えるためにも「英数国理社の基本科目のオンライン授業、遠隔教科指導、テレスタディ」、言葉はどうでも良いから「学校と生徒が教科指導で繋がっている」という実践とその感覚が重要である。
まさに「ICT教育」の原風景みたいなものから我々は実行していく。それにしても高校、中学の新任校長先生は張り切って就任したにも関わらず、入学式も出来ず、生徒へ直接語り掛ける機会もなく、可哀想と思うが、それらは一切顔に出さず、今やれることと、近い将来やるべき事を深く考えながら学校を前に進めてくれているのが嬉しい。私は立派な人が校長になってくれ、自分の目の確かさを喜んでいる。又新任の校長を補佐している高校、中学の教頭先生が頑張ってくれており、誠に「頼もしい限り」である。学校も企業組織もそうであるが、こういう苦難の時にこそ「一枚岩」になれるところは強い。学校法人浪速学院、浪速高等学校、浪速中学校は強いし賢い。それは「全人間力の総和」である。教員は家柄でも学歴でも資産持ちでなく、「謙虚で努力家であり、生徒の為に自分の時間を優先して割くことの出来る人を素晴らしい先生」というのだ。