2020年4月6日月曜日

新型ウイルスは「教育費」を直撃するか!?


我々の想定を超えて事態はどんどん変わっていく。それも悪い方向へだから始末に困る。安倍総理は明日の7日付けで感染拡大地域として東京と大阪に「緊急事態宣言」を出すとマスコミは一斉に報じている。感染拡大防止、経済対策、医療崩壊の防止等の中身だろう。遂1週間前には大阪府の教育長から府内全私学に指導文章が届いたばかりであるが今回は国のトップの「特措法」に基づくものだから法的根拠はある。従わないといけない。今は政府と国民が一体となって「しのぐ」時期だから私は覚悟を決めてこの危機を乗り切る。取り敢えず8、9日に予定していた生徒の健康診断は中止とした。正式には明日決めるが難しいと思う。学校医のドクターの確保には1年くらい必要だから令和2年の健康診断は難しくなった。



新入学生は正確にはまだ本校の生徒ではない。その為に10日に予定していた入学式も泣く泣く中止の方向とした。これも明日正式に決める。「仕方がない、愚痴っても詮無い」ことだと思うようにした。私は昨年の入学式の写真をみて「これだけはやりたい、やりたかったなー!」としみじみと嘆息した。週二日ほど2時間ほど登校させて様子をみる行為も出来ないだろう。果たして総理の宣言を受けて大阪府はどのような指示を出してくるのか?彼らは教育営為のプロだから生徒の学習など、現場のことは分かり過ぎるほど分かっておられる。府の教育庁もほとほと困っているだろう。私の心配はむしろ「保護者の経済的危機」である。世界は大きな不況というか経済危機に直面する。それは間違いなく「教育費」を直撃するだろう。






私はこのような事も想定して作っておいた訳ではないが保護者の経済的問題への対応として平成23年に「学費貸与規定」を作成して今日まで来ている。今までこの「内規」の適用者はいなかったが「ひょっと」したら今回の事でありうるかも知れないと財務担当の理事に申し渡している。大阪府教育庁と政府の緊急事態宣言でどこかどう変わるのかさっぱり現段階では分からないが、粛々と対応していく。今日PTA会長さんが部屋に来てくれ暫く懇談したのだが、彼は「梅雨で雨に打たれて新型ウイルスも地面に叩き落される」と冗談か本気か分からないが、申しておられた。そのお声には早くこの騒動が終焉して貰いたいと思う切実な思いが籠っていたように感じた。PTA会長さんは会社の社長さんであられるが売り上げは従来の3割程度らしい。従業員の解雇だけは避けるとおしゃっておられた。立派な人だ。

17時35分、テレビにテロップが流れて地域は大阪を含む7都府県期間は1か月程度とあったが、その後総理の記者会見だった。今日の中身は明日の事前報道だった。明日正式に中身が出るのだろうが、問題は中身だ。教育界に何を具体的に要望するのか?