寒い「立春」の日となった。立春は二十四節気において春の始まりとされる日で、「節分」の翌日だ。だから今日、2月3日が立春なのである。この36年間ずっと2月4日だったが、今年は本日である。元々、節分(せつぶん、せちぶん)は、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで、「季節を分ける」ことを意味しているが、江戸時代以降は特に立春の前日を指し、立秋とか立冬には言わない。 神道では「節分祭」があり、ご祈祷や厄払いなど行われている。とにかく今年は「疫病退散」だ。節分の社会的風潮はこの日、歳の数だけの「福豆」を撒いたり、「恵方巻という巻き寿司」を食べたりする。私はこのような風潮には乗る性向が強く、これは恐らく両親の影響だと思うが、昨日も高島屋で30分も並んで巻きずしを買った。この歳で並んで物を買っている姿に少し気恥ずかしい気がした。コロナ緊急事態宣言期間延長発出の日であったが、典型的な、まさに3密であった。私にとって、これは「不要不急」ではないと自分に言い聞かせて並んで取得したのだった。
昨日の節分の日で「高校志願書の受付」が終わった。K入試広報部長から詳細な報告を受けた。後は2月10日の入学試験を待つだけとなった。令和3年度も昨年並みの入学者が見込める気配となり、精神的に落ち着く。これが逆だったら、しんどかった。「安堵」というのはこういう気持ちを言うのか。来年度も積極的に物事を進めることが出来るのが嬉しい。中学校では最後の最後の入試が2月5日に行われる。最終的な予想では中学新入学生もほぼ昨年並みの想定であり、こちらも一安心である。入試広報部はじめ全教職員の総力結集の賜物であり、心から感謝致したいと思う。私立学校は生徒あっての学校だ。生徒こそ宝であり我々の生きていける根源である。
高校の卒業式も終わり、10日の入試が終われば一気に年度末に向けて学校は動く。1年の総決算であるが「高校2年生と中学3年生の修学旅行」だけが悲観的である。しかし我々は未だ諦めてはいない。しかし今回の大阪府の緊急事態宣言の3月7日までの延長は厳しい。しかし宣言中に生徒を行かせるようなことは出来ないから、今どうするか思案中である。どの学校も苦労しているらしく大阪日日新聞が昨日記事にしてくれていた。高校2年は来年度も本校に」いるし、中学3年生は浪速高校に進学するのだから令和3年度に入ってから、4月か5月頃にも「やれるじゃないか!」と話しているところだ。別に年度内に済ませる必要はない筈だ。
緊急事態宣言の期間延長は思わぬところにも影響が出ている。今月の23日に帝国ホテルで結婚式を行うことになっていた某男性教諭が朝、部屋に来て、緊急事態延長の為に式を約1か月延期し3月28日にしたという。この新郎新婦は私が二人とも採用した人柄が良く、仕事の出来る美男美女のカップルだったが、女性職員は家庭に入ると言って昨年目出度く「寿退職」された。私は主賓として心からお祝いし、祝辞を申し述べる積りだったが、延期は仕方がない。ただ私は言ったのだ。「次はコロナや、どんなことがあっても式はやろうよ、やったら!」と。早く式を挙げたいカップルにコロナウイルスも情が無い。早く消え失せろ!