今日は12月1日、今年最後の「一斉参拝」となった。理事長・学院長講話の切り出しは「光陰矢の如し」を使って話し始めた。ご承知のように時が経つのは弓の矢の如く早いと言う「諺」の意味であるが、学校勤務の者としてはこのような機会に日本語の幅の広さを生徒に訴える事が大切と考え私は特に諺に注視して実行している。同時にこれを「英語で言ったらどうなる?」と語りかけて英語への興味関心や勉強も促しているのであって、別に「気障で」やっているわけではない。「Time flies」で事足りるのだねと言い、少し改まった言い方だと「Time
passes quickly 」「Time passes so fast」も使え、優しい単語だけで済むねと「冒頭の掴み」で私は語り始めるのである。
今日は昨日の職員会議で全教職員にオープンにした「学校5日制」「週休2日制」について生徒に話した。まずは教職員、そして間髪入れずに生徒にも話すのが木村流である。学校と言う現場は全てがパーフェクトに固まって初めてオープンにするというスタイルが原則となっているが、この考えは間違いではないがテーマによっては原案の段階で「下ろす」という手法が有っても良い。特に今回の話は「学校の形」を根本的に変えるものだから今から「来年の2学期」までに生徒・保護者・教職員の「三方得(益)」とならなければならないだけに今から諸準備を進める必要がある。対象は現在の高校中学とも1,2年生と来年4月に入学してくる新1年生だ。高中の3年生は年が明ければ卒業だから影響はない。
私は話した。「来年度の2学期からは土曜日には授業はしない。」ただし学習指導要領という重要な法律があって「単位認定には必要な授業数が決められている」から土曜日の授業を単にカットするだけでは違法行為になる。土曜日の4コマを月から金に移す」と。その為に月金の一こまの授業時間を現在の50分から45分に短縮し、5日間に土曜日分の4コマを付ける。即ち現在の6限を7限にする。但しそれでも少し不足するから1限目の授業開始時間を現在の8時50分から8時40分と10分早め、6限の場合終礼まで15分授業が長くなるが16時15分には全てが終わるから「部活動」の時間も取れると強調した。
土曜日の授業を無くするのは君たちに「自由度」を与え、「月金に頑張って、土日は少しのゆとり」を持ちながら「アクティブラーニング」即ち自分の弱点克服や部活動など幅広く勉強する為が目的であって「遊ぶ」だけのものではない。公立で学ぶ友達は土日と連休だが君たちは土曜には学校に来なくてはならなかったが、世界の標準は土曜日は休日である。私学だから休みは日曜日だけと言うのも「遅かれ、早かれ」行き詰るだろ。他府県の私立でも土曜、日曜だけの週休2日が導入されつつある。日曜日、1日では復習や予習などの出来るゆとりや、オンオフの切り替えが難しかったかも知れないが今後は如何に上手く土曜日を使っていくかであると話した。
最後に「先生方の働き方改革」も極めて重要であり、生徒と先生との強い信頼関係で新しい浪速を作って行って欲しいと話した。理事長とはこの学校を設置している法的な代表であり学校設置者である。この方針はこの学校を設置している者の方針であると話しを結んだ。管理職や教職員はこの方針が実現出来るように周到な準備で保護者への説明責任を果たして欲しいと思う。