今日の「アラウンド」も4月に採用した常勤講師の先生の感想文を紹介したい。今日は「新卒」と言われている大学卒業後直ぐに本校に職を得た、いわばバリバリの「フレッシュメン」である。新人、新採用、新入生などの意味であるが、必ずしも良い意味ばかりでは使われないこともある。若いが故に経験不足であり、自信過剰と思い込み、まだまだ未熟だという揶揄に時に使われる。しかし、そういう大人も若い新人時代があった。「若いものを笑うな、自分の来た道ではないか!」。私は若者の応援団である。若い人が好きだ。本校でも正直あちこち渡り歩いてきた人はそれなりの経験を有しているが、やはり最初から本校で育っていくと言う「子飼い」(幾分不適切な表現?)を一人前に育てて行きたいと言う気持ちもある。
今から上げる二人はそれぞれ立派な高い偏差値の大学を卒業して本校に来てくれた。お二人に共通しているのは府内でも有名な私立高等学校を卒業しておられる。私は大学名よりもどちらかと言うと「どの高校を卒業したか」に興味関心がある。今の力ではなくて今後伸びるか、どうかの「潜在的ポテンシャルの高さ」が私の判断基準である。このお二人も頑張って、本校の専任教諭の椅子をゲットして欲しい。
「我武者羅に」
数学科 男子教員
浪速高校に1ヶ月半勤務して、特に感じていることが3つあります。1つ目は周りの先生方がすごく親切で職員室での雰囲気がとても過ごしやすいことです。自分自身出来ない事や知識不十分な事が多く、ご迷惑をかけることが多いです。しかし周りの先生方が忙しいのにも関わらず、親身になって様々な事をアドバイスしてくれます。教科の事はもちろんですが普段の業務に関してもいろいろなアドバイスをいただけるのでとても良い影響を与えてもらっています。ただいつまでもそれに甘えることなく、いち早く一人前になれるように頑張っていきたいです。
また学院主催の歓送迎会では木村理事長・学院長先生と同じテーブルになり少し緊張していましたが、木村理事長・学院長先生の話がすごく面白くて2時間があっという間に終わっていました。ほかにも生徒生活指導部や数学科、硬式野球部での歓送迎会も皆さんとても面白くて、楽しかったです。そういった会でする様々な先生方とのお話や毎日の職員室での何気ない会話が楽しく、すごく良い環境で仕事させてもらっているので、周りの先生方にそういった点でも助けられています。
2つ目は生徒たちが毎日明るく楽しそうに学校生活を送っていることです。私が副担任のクラスを初め、教科担当のクラスの子たちを見ているとすごく楽しそうに毎日を過ごしています。授業が始まる前や終わった後、廊下ですれ違った際に明るく話しかけてくれる生徒に毎日助けられています。また毎日杉本町駅の交差点で早朝立番指導をしているのですが、生徒たちが毎日元気よく挨拶してくれます。挨拶などは誰もが出来るようで、出来ない中・高校生はかなりいると思うので、浪速の生徒はすごいなと思いました。
3つ目は学校の設備がとても充実していることです。私自身の母校と比較しても歴然の差があり特にICTなどの設備はすごく充実しているなと、この1ヶ月半で身にしみて感じました。ICTを使うと図形などの単元を扱うときに視覚的な理解が出来るようになり、間違いなく生徒たちにとって従来の授業より分かりやすくなると思います。またICTの設備だけでなくふくろうベースボールスタジアムや多聞尚学館など他の学校では考えられないような充実した施設があるので生徒・教員にとって、とても良い環境にあるなと思っています。しかしこういった設備を生かすも殺すも教員次第なので頑張っていきたいです。
他にも様々感じていることはありますが、特にこの3つのことに関してこの1ヵ月半の間身にしみて感じました。この先もいろんな事があり、成功することも失敗することもたくさんあると思いますが、我武者羅に頑張っていきたいと思っています。
浪速高校で勤めだして
英語科 女性教員
浪速高等学校に採用していただき、勤めだして2か月ほど経ちました。先輩の先生方は皆さん優しく仕事を教えて下さり、日々学ばせていただいているとともに、ご指導ご鞭撻下さる周りの先生方に対して感謝の気持ちでいっぱいです。私も早く一人前になれるよう努めて参ります。御校で働くなかで多くのことに刺激を受けている中でも、勉強、部活動の両方の面において環境がたいへん整えられていることに驚きを隠せません。
私が最も衝撃を受けたものの一つは「オンライン英会話」の授業を取り入れていることです。ネイティブの先生が行う授業も良い点がたくさんあるとは思うのですが、欠点として生徒全員に英語を話す機会を確保することが難しいと私自身考えているため、「オンライン英会話」で生徒全員が英語を使う機会を得られるということはたいへん素晴らしい取り組みだと感じています。実際に「オンライン英会話」の授業を担当させていただいており、現在までの数回の授業において、生徒の楽しそうに会話している様子やジェスチャーなどを用いながら試行錯誤して言いたいことを伝えようとしている様子、また「前回より会話ができました」と言いにくる生徒を見ていると、英語の力だけでなくコミュニケーション能力も鍛えられるように思います。
勤めだしてから驚いたことに、御校では運動部文化部問わず多くの部活動に力が入れられているということが挙げられます。学生にとって部活動というのは学生生活の大部分を占めるものであるため、その活動を学校から応援、支援してもらえることは生徒にとってたいへん嬉しいことであり、活動の励みになると考えます。4月の初めに見学させていただいた浪速ふくろうベースボールスタジアムや美原スポーツキャンパスといった、競技に合わせて十分に練習できる、規模が大きい施設を整えられていることはもちろんのこと、文化部に関しましても、雅楽部や神楽部、茶道部、津軽三味線部など未経験者でも新たに始めやすい環境を作っておられる点が素晴らしく、浪速高校で部活動に打ち込んでいる生徒たちはとても恵まれていると感じます。
御校では今回取り上げたもの以外にも様々な面において環境設備が整えられています。このような恵まれた場所で働かせていただけているため、これらの活用の仕方を周りの先生方を見て勉強させていただきながら考えていくとともに、設備を生かすためにも私自身の教科指導、生徒指導の技術を高めることに努め、貴校のご発展に微力を尽くしてまいる所存でございます。