2019年6月22日土曜日

「フェニーチェ堺」


来年度の芸術芸能鑑賞会の会場は「堺市民芸術文化ホール」に戻す。別称は「フエニーチェ堺」と言う。昔の名前は堺市民会館だったと思うが改装により「カッコ良い」名前に変更したのだろう。フェニーチェは、イタリア語で確か「不死鳥」の意味だが、何でフェニーチェ堺なのか、これは良く分からない。恐らくイタリアの有名な歌劇場の名前を模倣し、愛称として市民に親しみを有して欲しいとの願いが有ると思える。6年間も工事期間が有り、「八尾プリズムホール」を借りて行っていたが、学校から遠いのであらゆる面で不便だったしコストも余計にかかった。

 


しかし来年度からは良いところで鑑賞会が出来る。ただ客席は2000席と言うから現在の2500人の生徒ではやはり午前午後の2回公演になるが、これは仕方がない。聞くところによると音響効果なども素晴らしいらしい。課題は「何の演目にするか?」である。誰も会場をまだ見ていないが、先に日程を抑えるか、演目を決めて日程を抑えるか、難しい判断だが私は「先に日程を抑えるべし」とした。生徒に鑑賞させたい演目とグループは検討すればまだ色々とあると思うからだ。会場は抑えたが日程が合わず、演ずるグループがないということは無いだろう。

 





とにかく私はこの芸術芸能鑑賞会を重要視している。昔は芸術鑑賞会の名称だったが芸能を付け加えた。今でも殆どの学校は芸術鑑賞会の名称だと思う。クラシック音楽などの芸術性を優先するだけではなく、日本古来の伝統芸能は生徒にとって極めて有意義なものだと考え、そのようにした。ちなみに私が着任して以来の演目を記録して見た。こうしてみると芸能分野が実に多い事に今更ながら気付いた。これは多分に校長たる「私の好み」も反映されているに違いない。生徒は3年間で3つの演目を鑑賞できる。これは生徒の心に豊かさ、幅の広さをもたらしていると思う。さて本当に来年は何を持て来るか、幅広く教員の意見も聞いてみたいと思う。私個人としては「地唄と日舞」が良いかなと思っているが・・・。

 
 


年  度            演  目                        会  場

平成19年(2007年)演劇「最遊記」劇団ひまわり                 堺市民会館

平成20年(2008年)「浪曲」美原佐知子・菊池まどか・春野恵子    堺市民会館

平成21年(2009年)インフルエンザ大流行のため中止          堺市民会館

平成22年(2010年)「津軽三味線+和楽器」金三郎・銀三郎+独楽   堺市民会館

平成23年(2011年)「文楽」文楽協会                         堺市民会館

平成24年(2012年)演劇「ふることふみ~古事記~」劇団自由人会  堺市民会館

平成25年(2013年)演劇「ラリー~ぼくが言わずにいたこと~」

劇団TEE東京演劇アンサンブル堺市民会館

平成26年(2014年)演劇「知覧のさくら-未来の僕たちへ」

劇団自由人会  八尾プリズムホール

平成27年(2015年)精巧大型人形劇「三国志」-総集編- 

劇団影法師        八尾プリズムホール

平成28年(2016年)狂言 「萩大名」・「棒縛」 和流 三宅狂言会  
八尾プリズムホール

平成29年(2017年)寄席 落語・英語落語・色物 
  桂福団治・桂かい枝・笑福亭たま・三増紋之助   八尾プリズムホール

平成30年(2018年)第一部:「韓国民族舞踊および伝統打楽器演奏」

(建国中学校・高等学校 伝統芸術部)

第二部:浪曲 新曲「楠公桜井の訣別」
作者:芦川淳平、浪曲師:五月一秀、曲師:沢村さくら 八尾プリズムホール

令和元年度(2019年度)ミュージカル「ジパング青春記」劇団わらび座 
                        八尾プリズムホール