2021年9月21日火曜日

国際平和デー「書道部、大阪護国神社にて奉納揮毫」

 連休明けの今日は当然コロナ感染者の動向が気になるが、大きな問題はなく安堵した。学校全体で今朝時点ではコロナ感染で登校できない生徒は全校2500人弱の中で僅か3人である。油断は出来ないが良い結果であり社会全体の感染者の動きと連動しているようにも見える。感染し先月末から学校を休んでいた男性教諭が出勤してきたがまだ「本調子」ではないのが直ぐに分かった。少し疲れて来るとまだ少し、せき込むらしい。本人は学校を長く休んでいることを気にしている様子であったが、気にする必要はない。大切な事は完全な回復である。職員室に据わって貰う訳にはいかないし、教室で授業をして貰う訳にも行かない。既に担任は代え、部活動の指導も外しているので今週一杯は休むことを勧め、帰宅させた。コロナの後遺症の恐ろしさを私は知った。生徒よりも大人である教員の方が後遺症はきつい。

 今日は浪速中学校の浪速祭である。私は足早に中学校棟に赴き、視察して回った。展示物が主体であるが中学生の何事にも一心に取り組む姿勢は可愛くて素晴らしい。クラス単位でテーマに合わせて教室内の飾り付けをしているのだがそれぞれが工夫しているのが良く分かった。一人愉快な男子生徒がいて私を見つけると飛んできて自分の名前の入った紙を見せ、「僕も木村です」と言うのだ。そしてその名前に驚いた。「神と書いてこうと読ませる」のである。素晴らしい名前である。中学生と言っても既に大きく成長しているが、それでもまだ高校生に比べると子ども子どもしておりそれが可愛い。15年前、着任した時には「中学の廃止」を視野に入れていたが、それが今や府内の私立中学でその名を知られるようになり、130人を超え4クラスである。来年も頑張って来てもらいたいと念願している。

 




浪速祭視察の後大阪護国神社に車を走らせた。今日は9.21国際平和デーの日であり、名だたる日本の高校の書道部がそれぞれの地域にある護国神社に書を奉納し国際平和を祈願する記念の日である。今年で3年目となった。8月21日のアラウンドにて紹介したように私はこの日の為に部員に「袴」を3年目記念としてプレゼントした。本校生徒はこの袴をはいて立派な文言を書にしてまとめてくれた。一枚目は「徳を以って怨みに報ゆ」と書き、最後の大看板には「開雲見日」と書いた。晴天の中で朱の袴は映えて舞台は大きな神社の拝殿前の境内広場であり、ムードはいやがうえにも盛り上がったパーフォーマンスとなった。立ち振る舞い他大変見事で書道部顧問のK国語科教諭の指導の賜物であろう。本日夕方の大阪テレビで放映がある。


 

代表揮毫の書家は柳水藝術協会の田邊柳奨先生で「泰平」という字を揮毫された。あれほどの大筆を使うには余程の体力を必要とされると思ったが、呼吸は乱れず、見事に運ばれた。とにかく凛として迫力満点であった。この日は私の知人でもある自民党衆議院議員で文部科学委員長の佐藤章先生や大阪維新の会府議会議員の岩木均方も参列されていた。岩木先生は二人のご子息を本校に入学された浪速ファミリーのお一人である。私は最後に挨拶を求められ、このような機会を与えられた感謝の言葉と来年に向けて本校書道部は頑張ることを申し述べた。対外的な活動機会の少ない文化クラブにとって有難い機会であり、今後とも書道部への支援は惜しまない。書は日本文化の凝縮した一つであり、あの墨汁の匂いは人を優しくさせる。