2021年9月3日金曜日

文部科学省ガイドライン通達

 菅総理が突然、退陣を表明された。理由はコロナ対策に専念したいという事だが、揺れ動く政局の中でご自身の将来像が見えず、身動きできなくなって「政権を投げ出した」と言うことだろう。このように政治の世界は「一寸先は闇」である。この先、自民党総裁選、衆議院選挙と「大きく世の中は動いていく」。私はこのニュースを聞いて「何としても学校を守る」決意を改めて固めている。昨日、私は個人所有の鏡を学校に寄贈して執務室に取り付けた。出入りするたびに自分の姿を見詰め「気力」を充実させるためである。自分の姿の投影を見ることで何か「内なる自分」を再確認でき、思考が全身を巡る。今朝、高校教員では残っていた最後の一人と面談できた。事情があって遅れていたがワクチン接種を急ぐと言明してくれた。一方事務長からは事務室勤務の職員についてリストが示された。事務室勤務の職員は「窓口対応」と言って不特定多数の人々と接する機会が多いので感染対策は今までも万全であったがワクチンも全員が9月中には終わる見通しが分かった。これで私は一安心である。

 


今朝の産経朝刊は「大阪十代以下の感染増」の見出しで報じていたが、緊急事態宣言から2か月、インド由来のデルタ株で10代以下の感染者が急増である。新型コロナは当初私みたいな高齢者が要注意と言っていたが年齢層は徐々に下がり遂に就学中の児童生徒に及んできた。「医療崩壊から学校崩壊」に繋がる恐れがある。私は今思うのだが第1波の時の当時の安倍総理の出した「臨時休校措置」は結果的に大きな効果を出した得策では無かったかなと思うようになっている。この時のマイナス部分だけを捉えて大きな批判を受けた文部科学省はその後今日まで一律の学校休校はやらないと決めて来たが、果たしてそれで良かったのかとも思う。まあ「結果論」だから言っても詮無い。しかし現下、全国の学校で学級閉鎖や休校が噴出してきた。

 


これらを受けて「文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課」からは8月26日付けで全国の教育機関を主管する部署に「学校で児童生徒等や教職員の新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応ガイドラインの送付について」と題して数ページの資料が送信され昨日府の私学課より本校にも流されてきた。細かくガイドラインが示されており、私立学校における「学校設置者及び学校長」のやるべきことが具体的に示されている。例えば濃厚接触者の特定やリストの作成、学級閉鎖、学園閉鎖、学校全体の臨時休校の手順と期間である。閉鎖期間は明確に5日から7日程度とあった。以上のようなことは大なり小なりどの学校もやっていることだが文部科学省がガイドラインを出した意味は大きい。

 恐らく今後学級閉鎖や学年閉鎖、臨時休校は全国規模で爆発的に広がってくると思う。我々は今ガイドラインに則って粛々とやるだけだが4か月後の高校3年生の大学受験を考えれば安閑としてはおられない。特に大半の生徒が大学受験をする本校などの進学校ではより細心のコロナ対策と学校運営が必要である。その為にも本校で働いている教職員、食堂従事者、清掃業者、守衛、出入りの協力会社等々の人々にも協力を仰ぐ必要があり早急な「ワクチン接種」を過日常務理事から依頼している。とにかく今出来うる有効な手段は「ワクチン」しかない。その中でも毎日登校して来る多くの生徒を有し、接する機会の多い担任の先生やクラブ顧問には最低限ワクチンは必須だと思う。