世界中、どの国もどの組織も「躍起となってワクチン」を確保し、国民に打ってもらおう」としている。足掛け2年の格闘と言える。「この学校の設置者として私も必死」だ。本校で働いている教職員、レストランや守衛業務の方々、出入りの協力会社の皆さん等々に接種をお願いしている。今朝も二人の教員が部屋に来て人は先週一回目を打ったと、もう一人は予約が取れたと報告に来てくれた。新型コロナウイルス感染症の最も効果ある処方がワクチンであることは「科学的見地、医療専門家の意見でも明確」であり、確かに3密を避け、マスクや嗽、手洗いも効果はあるが、それはあくまで予防策でしかない。場所によって空気中にウイルスがぶんぶん飛びまわっている状況に違いは無い。しかしワクチンを個人が打てばそれは「集団免疫となってウイルスを撃退することが出来、万が一感染しても発症を抑え、重症化を防げる」ことはデータからも明確である。だから社会生活を営む以上ワクチンは必須であると言うのが「現時点の正義」であると言える。
一方11日の朝日はワクチン未完了なら感染リスクは、デルタ株流行後、5倍感染しやすさで、入院死亡リスクは10倍を超えるとアメリカの「疾病対策センター(CDC))の発表を記事にしていた。ウイズコロナとアフターコロナは「最低限ワクチンから」始まると言っても過言ではない状況である。本校で働いている教職員をワクチンを打たないからと言ってキャセイ航空と同じように解雇をする積りはないし、出来ないと思っている。しかしここは「将来ある未成年の若者が朝から夕方まで狭い教室で勉学にいそしむ学び舎」である。そこで特に生徒に接する機会の多い教員には最低限自らも感染を防ぎ、生徒にも感染させない手段をぼつぼつ決定して実行に移す時期かなとここに決めたのである。辛い仕事だがこれが出来ないようなら私立学校の設置者として「責任は果たせない」と思うのである。今日の委員会で私はこの辺のところを丁寧に話したのである。