2022年1月16日日曜日

「大きいことはいいことだ」

 近畿2府4県で統一された私立中学入試が行われる昨日と今日、同時刻に全国約50万人の高校生が「大学入学共通テスト」を受けている。お正月の気分は完全に抜け、学校関係者はこの土曜日、日曜日からは完全に通常状態に戻っている。大学入学共通テストは「大学入試センター試験」の後継で2年目になる。初日は「地理歴史公民」「国語」「外国語」の試験があった。本校生徒は市大と府大で受けた。国語や数学の記述式とか英語の外部試験のスコア導入とか様々に騒がれたが蓋を開ければ「大山鳴動して鼠一匹も出ず?」である。これくらい試験と言うのは変えるのが難しいのである。とにかく「公平性」がまず最初に来る。しかし、何時まで「公平、公平」と言っているのだろうかとの気が私にはあるが、スタートだけは公平にしてやりたいという日本流の優しさが背景にあるのだろう。しかし厳密な意味で公平などあり得ない。 


今日は「中学1次B入試」と「Ⅰ類選抜B型入試」の日である。昨日のA入試と本日のB入試の違いは分かり易く言えばA入試は限りなく専願、B入試は変形型併願と言っておこう。学校側からすればA入試の翌日にB入試を用意して受験生の為に門戸を開いておくのである。昨日他校を専願で受験し、希望が外れた受験生は同じ学校で今日も再挑戦するか、浪速など他校に切り替えて受験に来るのである。従ってB入試は「細心の注意」が必要であり、受験生により寄り添う形で対応しなければならない。受験生が居てこその私立中学だから「受験生の数値が大きいのは我々にとって良いこと」なのである。しかし小学校6年生が二日続けて試験問題に向かうのは何とも言えない感情がある。中には昼夜昼夜試験と4連続の子もいる。しかし今ここで過酷だと言っても詮無い。


今日も夜遅くまで仕事は続く。しかしこの重要な仕事こそ我々の「飯のタネ」だから手抜かりなく進めていく。ここにもITは進み、今やインターネット出願や合否のWEB発表は当たり前の光景になってきている。それでも学校における合否発表は今でも続いているが今は紙に書いた受験番号の発表では「デジタル画面」に映し出す方式となった。様変わりである。昨日は今朝10時に今日の試験は明日の10時に正式な通知となり受験生は「納金」をして初めて入学予定者となる。 



昨日のアラウンドに書いたが「大きいことはいいことだ」のコマーシャルが一世風靡したのは昭和39年アジアで初めて開催された東京オリンピックが契機であろう。この時期に子もテレビCMは躍り出た。昭和40年代の日本の高度経済成長を世界中に知らしめるには絶好の幕開けとなる出来事だったと思う。国民所得の急激な上昇による国民生活の変化は、西洋菓子市場では華やかなチョコレート合戦となって現れ、大手メーカーがヒット商品を競った。その中で大当たりしたのは当時、型破りでひょうきんな指揮者として人気を博しつつあった山本直純を起用した「大きいことはいいことだ」の文言である。経済の上昇気流に乗った日本を象徴するように、気球の上から1300人もの大群衆を指揮するあのテレビ映像の山本さんが懐かしい。良い時代だった。

今の浪速は2回目の高度経済成長の第二波の上昇気流に乗った感がする。この上昇気流は当分の間続くかもしれない。「嬉しい悲鳴」と言ってはならない。素直に嬉しいと思う必要がある。更に大きな学校にするために必要な投資はタイミングを外してはならない。当初高校は昨年と同じ18クラスと考えていたが、入試説明会への参加者の数から19クラスに引き上げた。しかしそれでも気流は衰えず、遂には20クラスに迫る勢いである。これでは教室は不足して来る。今年は大丈夫だが来年度は間違いなく不足する。だから「新校舎建設―1棟別館増設」なのである。作るなら「大きい校舎」を作る。将来浪速中学が更に成長した場合でも吸収できる校舎を目指す。今朝も私はその場所を確認して「血が沸き肉が躍る」のを感じた。よくよく仕事が大好き人間である。