2022年1月17日月曜日

重大な方針変更、理事長疾駆する!

 「重大な方針変更」だ。現在の中央館と西館を結ぶ「真田丸デッキ」に繋いだ形で「高校用の教室をワンフロア―で4部屋」あるいは「2階建て構造で6教室か8教室」だ。どちらになるかは必要数と可能なスペースに拠る。これは直ぐに進める。仮設ではない「永久保存版」だ。同時並行で「専用の浪速中学校棟を建設」する。このタイミングはまず設計し、工事開始は1年後くらいか?極めて大きな経営判断である。元々の考えは産土ゴルフ練習場の後は暫く工事関係を止めて静かに内部留保に努め、タイミングを見て高天原スポーツキャンパスに「高天原アリーナ」建設工事に着手し、現在本校地の体育館で練習しているクラブ活動の拠点をまず先に整備する。その頃には少子化の進展で浪速高校、浪速中学の入学者数も落ち着いてくるだろうから、その動向を見極め、基本的には現在の新校舎である中央館と東館で浪中生を吸収し、空になった現在の西館を解体して、ここに「浪速アリーナ」を建設し中学校教室を含めた「複合アリーナ」建設工事を作るというのが基本的考えであった。時期は10年以内としていた。

しかしこの考えが、ここ数日で揺れ動いているのである。私は頭を絞って「何が正解か」を考え続けてきた。そして先ほど結論を出した。費用は何とでもなるが問題は工期であり、今年4月に入学してくる中学生4クラス、高校はまだ断定的な事は言えないが19クラスか20クラスとしても既存の校舎の簡単な工事でホームルーム教室は手当可能である。ところが100周年を迎える年の令和5年の入学者は「1年先の事は鬼が笑う」としても、この年の高校卒業クラスは16クラスである。もし今年並みの19や20教室分の高校生が入学してきたら教室が足らないではなくて「全くなくなる」。単純計算でも4クラス分の教室が必要となって来た。今年改造した分を含めると6教室くらい必要かも知れない。この分の手当てを今から14か月で間に合わせないといけない。私としては珍しく白板を持ち込んで書き留めながら考えを深め、校内を歩いて場所を確認している。 




浪速高校の勢いが再来年から急激にダウンすることは考えにくい。勢いには慣性が働き当分は続くと考えると最早「中央館と東館に中学生を吸収することは不可能」と考えるべき判断した。そして1年後の令和5年から空き地である時計台辺りに「専用の中学校棟」を新築する考えに傾いた。中学は学年4クラスで3学年で12教室であるがこれとて「浪速人気」からすれば、将来5クラス体制になるかも知れない。もう浪速高校の併設校ではなくて立派な一人前の私立中学である。現在の体育館との合同校舎として西館や浪速アリーナの一隅に「間借り」するような学校ではあるまいと考えるようになった。然らば専用の浪速中学校棟を建設しても良いかなと考えるのだ。その場所は前述したように残しておいた一等地で、難波高島屋の前あたりみたいな特上の土地だ。 

今日は朝早くから常務理事と設備担当者の3人で膝附併せて議論した。この3人で今まで建物を作って来た。「阿吽の呼吸」だ。そして午後一番に本校と長い付き合いのあるD設計事務所さんとゼネコンのN建設さん、それに急遽、お願いして先の新校舎を見事に建設してくれたスーパーゼネコンのOさんの幹部に来て貰って経緯と現時点の私の考えを詳細に伝え、議論を深め、私の案の検証とアドバイスを貰った。彼らとは「仲間」である。一声で仲間がすぐにかけ参じてくれるのは嬉しい。時間的余裕はないからスピーディに進める必要がある。「理事長、疾駆する」という感じだ。信長の「桶狭間」の戦いが始まった。