先ほど3回目となるワクチン接種から学校に戻って来た。2回目が6月28日だったから丁度7か月だ。場所は今回は国の大規模会場ではなくて大阪市の実施する集団接種会場で住之江区にある「オスカードリーム」という複合施設だった。ワクチンは今回もモデルナで、学校から車で15分程度で近いのが良かった。13時予約だったから早くに行ったが既に予約の列が出来ていた。当然高齢者が多く、私も十分高齢者だが外見的にもあのように見えるのかなとちょっと複雑に感じた。ネクタイなどしてる人は見かけず、前かがみで歩く歩幅が小さい人が目立った。歳を重ねると言うのは大変立派なことだが、外見的特徴が外に出て来ると言うのが辛いよね。しかしこれだけは例外なく誰にも出て来るものだから仕方がない。若者を相手にしている仕事だから、自分は努力して極力「シャキッと」見えるようにしよう。
さて過日の高校卒業式について最後のアラウンドだ。私が言及しておきたいのは「PTA会長の祝辞」である。心のこもった素晴らしい式辞だったと思う。会長は本校の卒業生である。母校を愛して、愛してやまない人である。今から確か2か月前頃だったか?飯田校長と一緒に部屋に来て「今度の卒業生の為にPTAとして何か記念に残る企画を考えたいが如何でしょうか?」というものだった。修学旅行の中止を始め学校行事が全て中止か規模縮小になったことを受けたこの学年の生徒を思いやる気持ちである。結局オミクロンとまだ大学受験を控えている生徒も多く、式の時間短縮、密を徹底的に避ける等の判断から実現しなかったが、生徒たちを思う気持ちに私は感動した。生徒と同時に辛かったPTA役員、保護者の皆様に対して学校法人としてこの間のご理解とご協力に対して「有難うございました」の言葉を捧げたい。
とにかく本校の保護者、すなわちPTA組織は歴代の会長、副会長、本部役員まで素晴らしいお人ばかりである。公平、公正で社会的常識を持ち、愛してやまない我が子を預けている「学校を大切にする思い」「先生方への感謝の思い」が極めて強いことは私が一番知っている。足掛け20年、この学校にいるが所謂酷い「モンスターペアレンツ」などは全く見たことも聞いたこともない。その背景には「本校教師たちの面倒見の良さ」がある。これらが「浪速人気」に繋がっているのだと思う。確かに教育環境の卓越した部分は他の学校の追随を許さないがこれだけでは学校は成り立って行かない。「学校は先生の在り様」で決まる。立派な先生の居る学校は強い。だから本校の生徒は明るく礼儀正しい生徒にすくすくと育ってくれている。ご家庭と学校が上手く機能している証拠だ。
ご紹介に預かりました。PTA会長の●●です。一言お祝いの言葉を申し上げます。
卒業生の皆さん、また保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。今日、この日を迎えられました事を心よりお祝い申し上げます。また、保護者の皆様には3年間、PTA活動にご尽力賜り、誠にありがとうございました。そして、木村理事長先生をはじめ多くの教職員の先生方、またこの学校を支えてくださったすべての方々、子供たちをここまで導いてくださいました事を、保護者を代表して心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
さて、卒業生の皆さんは今日のこの日をどんな気持ちで迎えられましたか。3年間の高校生活、楽しいことばかりではなかったと思います。特にこの学年はコロナ禍の影響で、修学旅行などの楽しい学校行事がすべて中止になりました。まだまだ世の中はこの様な大変な状況が続くかと思います。これからの人生、明るいことばかりではありません。時には顔も上げられないような辛いことも襲ってくるかもしれません。しかしあなた達はそれを乗り越えていくしかありません。努力や頑張りだけでは限界があります。ではどうすれば乗り越えることができるのでしょうか。それは、、、「感謝の心」と私は確信しています。どんな時でも自分を命懸けで愛し、信じ、支えてくれる人がいる。その当たり前に感謝すること。そして、大切な人には言葉や行動で感謝の気持ちを伝え続けることこそ、逆境を乗り越え、幸せで笑顔あふれる人生を歩めるようになると私は信じています。
今日はどうか、今まで支えてくれた先生、友人、先輩や後輩、そして何より自分を産んで育ててくれたご両親に「ありがとう」と伝えてください。そして「感謝の心」を胸に、卒業という新たなる人生の一歩を踏み出し、将来あなた達に何よりも大切な人ができたなら、その時は命懸けで愛し、信じ、支え、護り、心の底から「ありがとう」と言ってもらえる人になってください。皆さんが、感謝の心を持って、逆境を乗り越え、幸せで笑顔あふれる人生になれるように願っております。
最後に、先生方、保護者の皆様、この厳しい3年間の高校生活を乗り越え、立派に成長した子供達に「ありがとう」と伝えていただけたらと思います。本日は本当にご卒業おめでとうございます。そして、ありがとう。
令和4年1月26日 PTA会長 ●● ●●