昨日、中学校は1年生に対して「多聞果樹園・農園」で作られた大玉の「干し柿」を授与し、今朝ほど教頭以下担当の教諭が報告とお礼に来てくれた。昨日は所用があって様子を見る事が出来なかったが「大層な盛り上がり」で生徒は歓声を上げて喜んでくれたそうだ。これには果樹園の担当のHさんも喜んでくれるだろう。「共に同じものを食べると言う行為」は「絆を強くする」ものだ。生徒一人当たり1個しか無かったがそれでも柿は甘い柿と渋い柿があって渋い方の柿をちゃんと自然処理すればより甘い柿に代わると言うことを先生方は教えたのである。4月に入学して8カ月、ようやく浪中生としてまとまりつつあるタイミングでの干し柿授与は浪速中学校の教育の一つである。私は思った。一個では不満が残るかも知れないので来年からは一人当たり2個に増やすことにして先生方に申し上げた。2倍の手間暇がかかるが、本校はあくまで生徒第一に考え行動していく。
その中学校の「志願書受付」であるが、高校と違って「たっぷり」と時間を取っている。入学試験は1月13日から始まるが受付は前日1月12日の16時までとしている。受験生の小学6年生と保護者には「じっくり」と考え、判断して欲しいと思う。元来は義務教育なのだから「公立中学校」が日本では主流になっているが時代は大きく動き始めている。様々な背景があるが「要は私立中学校への期待」があるから志願者が居るのである。我々は公立にはない「私立独特の教育の中味」に自信を持っており、受け入れた以上は6年間育てて大学に送り出して行きたいと思う。昨年の入学者は4クラス148人と過去を塗り替えた新記録であったが、開校101年目の浪速中学校は今まで以上に優秀な教員集団で「考動する私立中学として」存在感を益々増大させていく。新校舎の竣功が待ち遠しい。
来年度の高校入試も徐々に気分が高まっている。現在は学校において「個別相談会」を実施しているが、今朝ほど高校校長、教頭、入試広報部長と4人で10月から「通算4回実施した学校説明会」の分析を行った。参加者はこれまた新記録の数値で間違いなく「私立高校完全授業料無償化」の影響と見て良いと思う。公立中学校の先生方は必ず私立の説明会に参加するように指導されたのだろうと思う。ただ本校は令和2年度から4年連続で650人、771人、878人、900人と入学者は右肩上がりに増えて来たので今年の授業料の多寡が主な理由ではなくて「浪速高校の中味」が評価されてきたと私は考えている。
そこへ授業料が完全無償化になれば、一体どのような影響が出るのか、本校の併願先の公立の定員と応募状況等々、専願数と併願数、今までとは少し様相が異なるので今後とも注意深く見て行くことを申し合わせた。加えて「膨大な数の教室数」であったが、ぼつぼつ有効教室数の数も気にしなければならない段階にあることも確認した。入学者数は当然「教員手配」に直結する話であり、外注費やレストラン等々にも波及する。「嬉しい悲鳴」ではあるが、味を落としてまで客を呼び込むような状態にしてはならない。しかし私立高校は本当に面白い、チャレンジングである。「私立学校経営の醍醐味」はまさにここにある。