朝一番に私は5人の教員を部屋に呼び、正式に20日からの「海外出張の職務命令」を下しした。年末も押し迫った中で5日間も日本を留守にする海外への渡航である。申し訳なかったが、学校と言うところは授業や行事が様々にあって教員が動けるタイミングは僅かしかないからそこに当て嵌めるしかない。従って高校2年生の修学旅行は来年の11月中旬だが約1年前の下見となる。行先はオーストラリア、ニュージーランド、マレーシア・シンガポール、韓国の4か国である。人気のマレーシア・シンガポールは希望者が400人も居て2班に分けたから2名の教員となった。それに日本国内の北海道と沖縄が加わる。コロナが明けてようやく海外修学旅行の再開となったがまだ欧州には行かせられないから初めてこれらの地域とした。それぞれにエージェントのHISさんが付いて呉れる。私は5人の先生方に安全に気を付けてミッションを果たして欲しいと激励した。
「ビブリオバトル」という一般には聞きなれない言葉がある。BIBLIOとはラテン語に由来する言葉で元々は古代ギリシャ語を語源とするらしい。「本の意味」でビブリオバトルとは本の戦いが直訳であるが、意味は「知的書評合戦」である。誰でも開催できる本の紹介コミュニケーションゲームで、「人を通して本を知る。本を通して人を知る」をキャッチコピーに全国に広がり、今や全国の小中高校、大学、一般企業の研修・勉強会、図書館、書店、サークル、カフェ、家族の団欒などで、広く活用されている。17日、大阪府教育委員会主催、読売新聞社後援という権威ある「第8回大阪府中高ビブリオバトル大会」の高校生大会が府の咲州庁舎であった。
午前中、ご来客があった。冨岡体操クラブ傘下のアインス体操クラブの主宰者である代表の冨岡直彦氏である。先の「創立50周年の祝賀会」に招待され、楽しいひと時を過ごしたのだが、この時にお祝いとして些か老朽化し体操器具の「跳馬」を寄贈することを申し出たのだが、その御礼での来校である。来年度も素質のある生徒を浪速中学、高校に送って頂く予定であり、「健康なる精神は健康なる肉体に宿る」の哲学を強く有する私は今後とも本校の体操クラブへの応援を惜しまない。体操競技は一般の教員に出来る技能や技術ではない。市中の冨岡体操クラブ、アインス体操クラブから浪速中学、浪速高校へと繋がるルートの確立に私は精力を注いでいる。そして有力大学から最後はオリンピック出場だ。必ずしも夢物語ではなくて着々とその歩みを我々は進めている。