2023年12月21日木曜日

木彫師「前田曉彦」さんにお願いしたい。

 昨日はインフルなどで全員が揃わず、遅れていた「中学3年生の卒業アルバム」の写真撮影があった。私は中学校長、生徒と並んでテニスコートに立ち、専属の片山写真館さんの手で撮られた。今は学年4クラスとなり昔の1クラス時代を想えば実に感慨深いものがある。 


又昨日は新中学校棟の西関門を入った直ぐの左面の壁に掲げる「木彫刻」の木彫師に来て貰ってキックオフの打ち合わせを行った。これは私の強いこだわりの対象である飾り物である。新中学校棟の何処に何を飾り発信するか、真剣に長い間考えた末の結論は「木材彫刻」であった。東館の「天の岩屋戸神話」は和絵の具の「壁画」、東館と中央館との2階部分の境界は「ガラス絵の天孫降臨神話」としたから新中学校棟は他の表現方法を探ったのである。題材は古事記の「因幡の白うさぎ伝説」と「八岐大蛇伝説」とすることは既に決めていたのだが、「木材への彫刻」と決断できるご縁が出来、木彫りとしたのである。これで一安心出来た。 


肝心の彫師は本校教諭の池澤先生が探し出してくれ、岸和田在住の「前田曉彦氏」となった。池澤先生経由で前田氏の経歴や著作を読み、私は「この方にお会いしてみよう」と決め、昨日初めての顔合わせを持ったのであった。前田さんは何と本校卒業生で奈良大学を卒業、「学卒の彫師」で有名な新進気鋭の技術者・技能者で特に「だんじりの彫刻」では斯界で有名である。幅広い実績があり、日光東照宮への奉納など活躍の範囲も広い。何より「お人柄」が著作を通じ、又昨日の顔合わせでも素晴らしい物を感じた。私は「是非、この方にお願いしたい」とその場で決めたのである。キックオフということで南辰さんの設計者や本校の関係者揃って顔合わせし、今後「イメージ」を固め、見積もりを出して貰うことにした。時間は「たっぷり」あるので素晴らしい作品を完成させ新校舎の名所としたい。 


昨日の終業式で年内の仕事は終わりだと普通は考えるが、実態はそうではなく、教職員の勤務は23日(土)まで続く。今日は21日、変わっているのは中学校で終業式は終わっているが中3生4クラス全員は8時45分のバスに乗り、目的は「受験対策」で千早赤阪村の校外学習施設「多聞尚学館」に向かった。又明日はそこに中1と中2が「金剛山耐寒登山」で山に登り、下山後は多聞尚学館に入る。そこには中学の保護者が待ち構えており、勉強中の中3と金剛山から下山してきた中1中2生に温かい「豚汁」を振舞うのである。これが「浪速」である。明日は私も多聞尚学館に入り生徒の激励に行き、豚汁をお馳走になりたいと思う。


そして今年最後になる新中学校棟の建設工事現場を視察した。少し間が空いていたので現場を見て驚いた。地下ピットは大体埋め戻され、グランドレベルのイメージが分かるようになっていた。年が明ければ1階部分の土間が打たれ、校舎のイメージが徐々に出て来る。楽しみとなった。私は南海辰村建設さんの工事課長さん以下スタッフの方々に感謝と慰労の言葉を述べて激励した。現場は27日で仕事納めとするとの事であった。来年がとにかく楽しみだ。