2023年12月9日土曜日

私立高校授業料完全無償化の影響

 何やら「政局」が蠢き始めた。政府が打ち出した経済対策は右往左往し、最大派閥の安倍派では政府の重要閣僚の裏金問題が大きく報道されている。政党間のヘゲモニー争いは留まる事を知らず、国民民主党からの離党を匂わす前原誠司さんは「教育無償化を実現する会」を冠にした政策グループを立ちあげた。国内のみならずウクライナ、ロシア問題に加えて中東で火が吹いている。こういう国内、世界が大きく揺れ動いている時に大体、政治家は清涼剤みたいに「教育の問題を旗に掲げる」。これは多くの国民の興味関心や共感を呼ぶからだ。今朝の産経は紙面1ページを使って大阪の吉村知事と東京の小池知事の特集記事を出していた。大阪維新の会が打ち出した「高校授業料無償化」は今や東京にまで波及し、小池知事は一気に大阪に足並みを揃えた。日本維新は今や全ての教育費を無償化することを狙っており、その風が全国に波及ししつあることに、ほくそ笑んでいるだろう。既存政党が掲げない旗であり極めて良い狙いである。上手いと思う。 



「大阪の高校授業料完全無償化は令和6年度入試に大きな影響」を与えていることが実感として分かった。本校では本日は最後の第4回目となる学校での入試説明会であったが昨年に比べ通算のWEB申し込み数は何と、何と+300人近い参加希望者増で恐らく統計的に見て新記録ではないか。「高いと言われた、高いとのイメージが先行」する私立高校の授業料が「ただ」なら「アンタ、私立に行ってもええよ」と親に言われたかどうか知らないが常識的に考え今まで眼中に無かった「私立選択」が受験生の行動に影響を与えたと考えるのは普通である。本校のみならず他の私立でも学校説明会への参加者が軒並み増加していることでも分かる。しかしこの授業料無償化の波は全私立、均等に増えているという訳ではなく、「大きいところはより大きく、小さい所はそれなりに」だろう。我々は粛々と1月から始まる具体的な教育相談を受けながら1月末の願書の受付を行い厳粛に入学試験に臨んで貰うだけだ。 


10時に英語教育で定評あるNOVAさんの幹部さんが学校に来て頂き、ご挨拶した。来年3月に再開する「浪速中学校の海外語学研修」で約30人弱の生徒をオーストラリアのゴールドコーストに派遣するのだがその企画実施エージェントとして初めてNOVAさんにお願いすることにした。又来年度から夏休み中に行う高校生用の「イングリッシュ強化作戦」の企画実践会社としてこれも又初めてNOVAさんにお願いすることにした。英語関係の外部教育機関は様々にあるが本校にとって有益な会社さんと契約を結び、強化して行く積りである。正直未だ「試行錯誤」の段階であり、保護者の高価なお金を遣って行う教育活動である。あくまで効果が問われて然るべきである。 


OVAさんからの面談が終わった後私は千早赤阪村にある「多聞果樹園・農園」に飛んだ。今日はお昼に今年1年「多聞楽舎」で頑張って頂いた管理人のお二人、Hさんと「多聞イチゴ園」のSさんとの忘年「昼食タコ焼きパーティ」があったからである。上手いタコ焼きを食した後、私は金剛山の麓にある校外学習施設「多聞尚学館」に移動し、今日から始まる高校2年生の選抜生徒75人のハイレベル英国数3科目の受験講座の開講式に臨んで一席ぶった。勿論「1年後の大学入学共通テストの受験対策」を今から浪速高校はやっているのである。極めて環境の良い金剛山から吹き降ろす冷気は生徒の頭をよりクールにしてくれる。このような施設を有している私立は本校だけだ。