2023年12月19日火曜日

午前は合唱コンクール、午後は理事会・評議員会

 今日は重要な業務が午前、午後と続いてあった。午前中は「高校1年生のクラス対抗合唱コンクール」、午後は「理事会・評議員会の日」であった。合唱コンクールは今から13年前に私が始め、直近の2年間はコロナで自粛し、開校100周年となる今年は再開出来て、11回目となった。「歌声の聞こえる学校は良い学校」「建設の槌音の聞こえる学校は良い学校」とは私の造語で常に引用している。生徒が内揃って声を出し、一つの事に集中すると言う行為はクラスの団結と友情を育む。当初は恥ずかしがって声を出さない男子生徒が真正面に向かって声を出すようになればオーケーである。又古臭い校舎で汚い食堂や不潔なトイレなどの学校では生徒は学校に誇りなど持てない。学校法人は常に教育環境を美麗に整備するのが仕事である。この二つは私の哲学である。4月浪速高校に入学して、その年の暮れに行う合唱コンクールは「ここでクラスの纏まりと友情を固める」という大きな効果がある。



生徒は約1か月、この日の為に練習を重ね、この日を迎えた。理事長・学院長の私が「聴きに来てくれる」ことを大いに期待しているのは手に取るように分かるから校長兼任を外れても欠席したことはない。900人、21クラスもあるから8時50分頃から始まり12時30分過ぎまでかかるが退屈しない。保護者への案内もしており、我が子の歌を聴きにくる親は多い。これが極めて良い雰囲気を会場全体に醸し出している。課題曲は「校歌:我ら浪速」でその後自由曲はクラス単位で自由に決めて来る。ダブっても事前調整などしないから本日も「僕のこと」「スパークル」「クリスマスソング」「愛唄」がダブっていた。終了後は厳重な審査があり、私は「焼きたてパン券」を最優秀クラスには1クラス一人当たり5個、優秀賞は3クラスで一人当たり3個、奨励賞3クラス一人当たり2個で、今回から校長特別賞を設け審査外で校長単独による指名で1クラスのみ選定し、一人当たり2個のパン券を出す。私は思う、生徒に配るパン代など「安いものだ」。それにしても特別企画「教員合唱」は極めて盛り上がった。良い学校であるとつくづくと感じた。 



午後15時からは年末理事会・評議員会であった。本法人は神道の学校として「行く年、来る年」として年末理事会を特別に重要視している。会議前に全員で「学院神社」に揃って参拝する。名のある神社の宮司様を従えて(?)、私が先頭に立って一斉参拝するのは気が引けるがこれも仕事と割り切ってやらせて頂いている。まず学校に到着されたら理事長室にて懇談、その後参拝、そして会議室に移動してまず理事長以下学内理事、管理職による議事にそった資料説明を行い、その後質疑応答があって、評議員会は終了。その後理事長室に理事全員が集まって評議員会の議論を経ての理事会となる。ここまでが手順で適切に執行しないと順法にはならない。その後洩らさず完璧な議事録を残さないといけない。 



評議員会の理事長概括経営報告はまず「総括」で私は以下の文章を読み上げた。

“令和5年の特記事項は4月30日の開校100周年記念日当日、「奉祝祭」「新中学校棟の建設宣言」「記念式典」そして「祝賀会」と一連の奉祝行事を内外のお客様をお迎えし、無事に終えた事であった。準備期間1年、投じた総費用は約1億円となったが大きな成果を上げ、「浪速学院の存在感」を大いに高めることが出来たと思う。

4月の入学者数は高校で900人、中学で148人と何れも新記録となり、4月期首では総生徒数2903人と言う大規模な学校となり100周年を飾った。開校101年目となる令和6年は新たな気持ちで「ネクスト100に向けての改革元年」と捉え「学校の形」を含め、様々なテーマに取り組んでいく。「質的転換期」にあるとの認識を持ち、学校のレベルを更に一段高めるべく教職員一丸となって行動して参る。改革に停滞はなく、「前に、前に」にと進め、入学してくる生徒にも、浪速で働く教職員にも「グッド・スクール」「働き易い職場」を実現することが目標である。”(以下は又次のアラウンドにて)