2023年12月2日土曜日

土曜日の授業は辛いです!

 30日の職員会議、昨日の一斉参拝時の理事長・学院長講話で“腹蔵”していた「学校5日制―週休2日制」制度を全て腹から吐き出したので「スッキリ」した。もう矢は放たれたから来年の2学期からに向かって両校長の手で諸準備が加速されるだろう。今日は「第3回目の高校入試説明会」の日で何時も土曜日の14時からだが、来年は午前中に済ませることが出来る。受験生や保護者の為には午前中であれば土曜日も午後を含めて有効に使えるだろう。週休2日と言ってもこのような重要行事が有る時は入試広報部員と特定の教員には「振替休有」で対応して貰うことは絶対的に必要である。我々の「飯のタネ」である学校説明会を完全に無くす事は出来ない。それは私立で働く教職員の宿命的な結び付きだ。 


昨日の生徒への開示であるが管理職が生徒の一部に聞き取りをしたところ、「大歓迎」の答えが返って来たそうだ。この答えは我々の想定の範囲であるが、この反応に浮かれてはならない。様々な志のある生徒への「新制度の土曜日の有り方」が今後の大きなテーマになる。言い換えれば「戦略的に更に有効な土曜日の使い方」である。確かにネットでは“高校が週休1日しかなくて辛いです。私立高校なんですが休みが日曜日しかありません。土曜日も4時間目まで授業があり、家帰ったらもう夕方...という状況です”とか、“土曜日授業のない人たちを見てると卑屈になってしまいます。土曜日、電車に乗ってると部活の格好した高校生や私服の高校生見てるともう吐きそうです。それに進級の条件も他の高校よりとても厳しくて一年の時は本当に大変でした。もう性格が悪くなりそうで嫌になってきます”とか自由度の無い土曜日授業は確かに世の中の趨勢に大きく遅れてきていることだけは間違いなさそうである。 


一方教員から土曜日勤務は一言「土曜授業しんどい!」だ。「土曜授業か、一週間が長いな」「金曜やのに金曜じゃないやん」「土曜やのに仕事ですか」「やっと日曜日、休日来たのに明日からもう仕事です」「休日が1日しかないからほんま1週間がきつい」と言った感想だろうと思う。民間企業出身で公立高校の校長も経験した私が最後に出来る大きな課題解決がこの「学校5日制―週休2日制」の実現である。私立の拠って立つ柱が土曜日授業であったことはそれなりの理由があったからで、そのことに疑いは無い。公立であれば土曜日と日曜日はほぼ無条件に休み(最近は土曜授業なども定期的にある自治体も一定数あるが)、「2連休が毎週ある」というのは現代の社会生活リズムを考えた時に大きな必然性があり、土曜日に身体を休めつつ、日曜日にはやりたいことをして気持ちをリフレッシュするのは別に大人だけの特典ではなく私立で学ぶ生徒にも私立で働く教職員にも当てはまる話だ。 


中央省庁や各地方自治体でも「学校の働き方改革」についての議論が進行中であり、中央教育審議会では、教育公務員の給特法の改正を含めた学校の働き方改革について議論をしている。当然この流れは私学側にも押し寄せてくるだろう。現在の指針案では、公立教員の残業の上限を原則月45時間、年間360時間を超えないようにすると明記しているが、これは民間企業の時間外労働の上限を定めた働き方改革関連法に沿った内容である。学校法人浪速学院は「不退転の決意」で「学校5日制―週休2日制」を労働基準法準拠で“試行”しながら私が先頭に立って実現していく覚悟である。