2020年4月9日木曜日

99歳の先輩からのお手紙・・・新型コロナの教訓


御年99歳になられる本校卒業生でまた元教員であられた末吉榮三先生からご懇篤なお手紙を頂いた。樫原市にお住まいで未だ「元気矍鑠」とされており、何より「頭がシャープ」であることが素晴らしい。達筆であり、文章から高い教養と知性が滲み出ている。私が心から尊敬する人生の大先輩であられる。1年に一回程度、折に触れこのような心温まるお手紙を頂戴し、私は「元気付けられ、まだまだ頑張らないと」と思ってしまう。それくらい私へのエネルギー注入となる。そうだ、決めた!私も末吉先生と同じく99歳を目標に人生を頑張り、ずっとこの学校の理事長を続けることを決めた。

しかし先生のお手紙は難しい言葉が多い。この字を皆さん、読めますか?「齎す」ですが、これは調べると「もたらす」と読むそうです。先生は私に対して今回の新型騒動で「生命の尊さと使命を真摯に考えることは、ふと考えてみると新型コロナが齎す教訓と受け止めて今日一日を無駄にしない戒めに通じる感を抱きます」と書いておられる。誠にもって含蓄に富んだお言葉である。









令和2年04月吉日

木村 智彦 先生
                                  末吉榮三

 ご無沙汰致しております。この度は、母校、学校法人浪速学院の令和二年を期しての管理職員の刷新人事のご報告とご挨拶に接し、そのご高配にいたく感謝し、御礼を申し上げます。

 先生には13年間にわたる長年の高等学校長のご要職を退かれ、学院の更なる隆昌発展に想いを致され、後進に道を開かれ、理事長、学院長の職に専念されますこと、浪速教育の改革第一ステージを成就された機に刷新を行われたことは時宜を得たご英断と心からお慶び致します。さぞや、浪速を巣立ちました卒業生のすべてがこの度の快挙を歓び、令和5年に迎えられます開学100年に向けての協賛の意に満ちていることと存じます。

 今、世界は、気温の温暖化に人智をあつめる地球問題に追い討ちをかけるがごとく新型コロナの蔓延に医療崩壊という予測言葉が生まれる昨今です。今朝の新聞に「全国の死者100人を超す」と報じ、4,574人の感染者に加え、専門家の予測に「蔓延期近い」とあり、今年は花見どころではありません。「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」の詩文の一節に感慨を深めることです。
 ただ今、今日の生命の貴さと使命を真摯に考えることは、ふと、考えてみると新型コロナが齎す教訓と受け止めて、今日一日を無駄にしない戒めに通じる感を抱きます。

 母校開学100年。敬神崇祖を日夜かがみに頂いて智、徳、体の人つくりに夢を託した私はこの100年を振り返るに99歳という生命を享ける神のご加護に感謝し、入学出来たばかりのその年、昭和9年に大阪なのわの上空を駆けた「風速60メートルの室戸台風」を横に置いて「旧制浪速中学校」を語ることは出来ません。当然、今を語ることも出来ません。一人の死者も出さなかったが、「浪速中」の校名は風とともに飛び去っていった。倒壊校舎の後片づけの勤労奉仕が続いたある日、「学校は再校されます」との知らせに14才の少年の胸がどれほどの安心感に慰められたか。かくして令和5年に迎える「浪速学院開学100年の慶事」へと歴史がつながりました。






 私は大正10年、酉年生まれです。私が2才のときに母校が生まれました。
 私の99歳の高齢の歩みも旧制浪速中学校を横に置いては存在しない。成育過程が虚弱であった私の進学は、母が大変心配したようで、個々の生徒に添った教育指導をしますとの説明会での浪速中の話に母は私を預けたと後日耳にした。「健康は正しい姿勢から」と、体操の授業の開始前に姿勢の矯正があった。土井先生は5年間面倒を見てくれた。今日の私の長寿はこの土井先生のお蔭によるものであると感謝している。健康の基本を教わった。今も思い出しては健康に留意している。知育、徳育の基本となるのは体育である。「筆持てばもの書かる」という言葉があります。「書かる」の「る」は文法上「自発」の助動詞です。

先生から頂いたご挨拶状を手にして、次々と想が浮かび、長々と書き綴りました。少子化対策で学校の統廃合がされて久しくなりますが、巣立った学校の校名が使われなくなり、校舎、教育環境の思い出が失われるのは寒々しい気持ちがします。昭和9年、「浪中廃校」の噂が一夜明けて「浪中復興」に心の落ち着きを得た歓びはどんなにうれしかったか。12回卒の卒業生は、今在る自分を考えています。

木村先生、第1ステージの学校改革に注がれたご手腕と一貫してのご誠意に教わるところ多く、第2ステージの成華に最高指揮官として母校の更なる発展にお尽くし下さいますように、一層のご自愛を念じ上げます。
宮照夫先生に宜しくお伝えいただければ幸甚にお存じます。

末筆になりましたが、新しいメンバーの先生方に宜しくお伝え下さい。

私は高齢による体力の減退を覚えますが、出来るだけ、自分のことは自分でを健康のもとと考え、まだ、杖の世話にもならず、つとめて自立独歩の生活を試みております。昨年、鬱症状になり、それからの脱皮策として、デイサービスを週1回利用して人的交流と気晴らしに役立てています。







2020年4月8日水曜日

「電話大作戦、見事に終了!」次は「テレワーク大作戦」?


「もしもし、私は浪速高校の教員をしています〇〇と申します。〇〇様のお宅でしょうか?」で始まった「特別電話大作戦」は昨日中に完了したと今朝報告を受けた。中学137人は19時40分、高校650人は数が多いから21時45分に完了したという。いずこのご家庭も「わざわざ有難うございます。このように学校の担任の先生からお電話を頂いてとても嬉しいです。・・・・。どうか今後とも宜しくお願いします」というのが大半だった。中にはご家庭の状況や子どもさんの話に長話になったのもあったという。素晴らしい。これを思いついた教頭を私は大いに誉めたのである。





私はこの報告を聞いて本校の教員は素晴らしいと今更ながら感じた。入学式がなくなり、急遽「入学許可証」を送り、同時並行で担任が各生徒の家に挨拶と今後のスケージュール等を「肉声で伝える」ことが出来たのは文章を送るだけよりも数倍も学校の誠意が伝わる。これこそ「私立学校浪速のスタイル」である。これで今後どんどん課題や資料等を送ることが出来る。生徒はびっくり過ぎるくらい宿題を送られて「えー、何なんこれ!」と遊ぶのを少しは諦め机に向かう時間が出れば我々の勝ちだ。電話大作戦は予想以上の効果を上げて本日作戦終了となった。早く電話機60台を返そう。お金がかかって仕方がない。



次は本校教職員の「テレワーク大作戦」の展開だ。テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことであるが、「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語である。大きく三つに分かれ、働く場所によって、「自宅利用型テレワーク(在宅勤務)」「モバイルワーク」「施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)」の3つである。生徒が5月6日まで学校に来ないのに教職員だけが学校で「黙々と」仕事をさせるのも見るに忍びない。私は両校長に今週末までに本校のスタイルを上申せよと命じた。来週からは本校もテレワークの導入だ。





気を付けて欲しいのはテレワークと言って庭の掃除をしたり車を洗ったり,スーパー玉出に買い物に出かけて行ったりしていてはご近所の目もあり問題となりかねない。要は仕事であるからその成果も管理職は把握しておかねばなるまい。給料を払っているのだからちゃんと一日の勤務時間は働いて貰わないと私も困る。だからと言って家の中にカメラを仕掛けることなど出来ないからこれは信頼ベースの話である。そういうことを難しく言うなら「私は有休で・・・」となったら日数は不足するだろう。学校教職員のテレワークは案外難しいと思うが知恵を出して何とかしてやりたいと思っている。知人の高島屋勤務の方もテレワークと言ってもデータの入っているパソコンがない状態では仕事になりませんと言っていた。分かる!

2020年4月7日火曜日

本校ゆかりの物故された、神々に祈る!


昨日のアラウンドで「非常事態宣言」と書いていたが正しくは「緊急事態宣言」だったから今朝修正した。総理の談話を受けて大阪府私学課は全私立学校に文書を出し、それを読むと明確に「入学式、始業式、健康診断」はダメと書いてあった。「学校の使用停止」なのである。これで腹は決まった。今更とやかく言っても仕方がない。与えられた状況下でベスト尽くすのが私流である。早朝の本校の対策会議で早速新校長が良い考えを提案してくれた。早く本校の生徒になって貰うために新入学者の保護者と本人宛に「入学許可証」と「校長メッセージ」を送付したいという。素晴らしい。私はすぐやるように言ったのである。




次に650人の生徒に1年生のそれぞれの担任名を知らせ個別に電話をかけてコミニュケーションを取ることにした。まず電話機が必要で本校は校外学習などの時に使っている「レンタル会社」からいわゆる「ガラ携を60台入手」した。一日当たり通信料は別でレンタル料が1400円もかかるが仕方がない。16クラスの担任にそれぞれ分配し、学年団で手分けして生徒と連絡を密にするのだ。先生方は早速このガラ携を武器に「電話作戦」に出てくれていた。現在家庭学習用の教材や課題を整理しており早急にこれらも宅急便で各ご家庭に送る。このようにして学校と繋がっていることを実感してもらい不安感を除去して貰いたいと思う。このへんが「浪速流」である。







今回の政府の宣言はとにかく早急に感染拡大の火を止めることが第一義である。対処療法では限界があるが薬がないのだから仕方があるまい。医療崩壊になってはならないから軽度の患者は病院からホテル等に移送するという。経済対策として総額108兆円という大きな予算が示された。後6週間程度頑張ればウイルスは治まると専門家は述べている。外出禁止は辛いがここは我慢のしどころである。北新地やミナミの飲食業の人々は死活の問題であろうが頑張って欲しいと思う。私は本校で清掃に従事している人々の雇用を守るように理事に申し上げた。



教職員の出勤体制も検討するように述べた。いわゆる「テレワーク」の導入である。生徒もいないのだから毎日間日定時出勤は不要である。混雑するラッシュの時間帯を避けた電車通勤でも良いと教頭先生にも述べた。とにかく本校の教職員からも生徒からも感染者が出ないことを祈るばかりである。5月7日、連休明けに全員が揃って正門を潜って登校することを学院神社の大神様に昨夜行った「合祀祭」で本校ゆかりの今や神々となられた先人の人々にお願いしたのである。









2020年4月6日月曜日

新型ウイルスは「教育費」を直撃するか!?


我々の想定を超えて事態はどんどん変わっていく。それも悪い方向へだから始末に困る。安倍総理は明日の7日付けで感染拡大地域として東京と大阪に「緊急事態宣言」を出すとマスコミは一斉に報じている。感染拡大防止、経済対策、医療崩壊の防止等の中身だろう。遂1週間前には大阪府の教育長から府内全私学に指導文章が届いたばかりであるが今回は国のトップの「特措法」に基づくものだから法的根拠はある。従わないといけない。今は政府と国民が一体となって「しのぐ」時期だから私は覚悟を決めてこの危機を乗り切る。取り敢えず8、9日に予定していた生徒の健康診断は中止とした。正式には明日決めるが難しいと思う。学校医のドクターの確保には1年くらい必要だから令和2年の健康診断は難しくなった。



新入学生は正確にはまだ本校の生徒ではない。その為に10日に予定していた入学式も泣く泣く中止の方向とした。これも明日正式に決める。「仕方がない、愚痴っても詮無い」ことだと思うようにした。私は昨年の入学式の写真をみて「これだけはやりたい、やりたかったなー!」としみじみと嘆息した。週二日ほど2時間ほど登校させて様子をみる行為も出来ないだろう。果たして総理の宣言を受けて大阪府はどのような指示を出してくるのか?彼らは教育営為のプロだから生徒の学習など、現場のことは分かり過ぎるほど分かっておられる。府の教育庁もほとほと困っているだろう。私の心配はむしろ「保護者の経済的危機」である。世界は大きな不況というか経済危機に直面する。それは間違いなく「教育費」を直撃するだろう。






私はこのような事も想定して作っておいた訳ではないが保護者の経済的問題への対応として平成23年に「学費貸与規定」を作成して今日まで来ている。今までこの「内規」の適用者はいなかったが「ひょっと」したら今回の事でありうるかも知れないと財務担当の理事に申し渡している。大阪府教育庁と政府の緊急事態宣言でどこかどう変わるのかさっぱり現段階では分からないが、粛々と対応していく。今日PTA会長さんが部屋に来てくれ暫く懇談したのだが、彼は「梅雨で雨に打たれて新型ウイルスも地面に叩き落される」と冗談か本気か分からないが、申しておられた。そのお声には早くこの騒動が終焉して貰いたいと思う切実な思いが籠っていたように感じた。PTA会長さんは会社の社長さんであられるが売り上げは従来の3割程度らしい。従業員の解雇だけは避けるとおしゃっておられた。立派な人だ。

17時35分、テレビにテロップが流れて地域は大阪を含む7都府県期間は1か月程度とあったが、その後総理の記者会見だった。今日の中身は明日の事前報道だった。明日正式に中身が出るのだろうが、問題は中身だ。教育界に何を具体的に要望するのか?

2020年4月3日金曜日

桜、咲けども!?

「桜」に拘る私は校内に25本の樹を植えているが、丁度今が「満開」である。花はまだ散っていないが何か元気のない咲き方に見えるのは私だけか?。例年は明日の4日に入学式を挙行していたが、今年はやむなく休校の明けた10日に簡略化して行い、当初はその後時差登校を2年生と3年生にさせて「ダブる時間」を使って1学期の始業式を考えていたが、中止だ。とにかく早く本校の生徒になって貰うためにも入学式は法的に担保された重要な学校行事であるからこれを優先させた。しかし生徒の居ない学校ほど寂しいものはない。「生徒一人いない状態の学校の寂しさ」など本当に学校に勤める者にしか分からない感覚だろう。






昨2日大阪府は「第10回新型コロナウイルス対策本部会議」がもたれて今後の行政施策が決まった。我々の最大の関心事は「学校は一体どうなるのか?休校はまだ続くのか?」であったが大方の想像通り、大阪も東京と同じく国の専門会議で「感染拡大警戒地域」に認定され、東京の学校と足並みをそろえて5月6日の連休明けまで「臨時休校が継続」されることが決まった。これを受けて本校も早朝「感染対策会議」を中高の校長、教頭、教務部長を交えて議論し私立学校の設置者として私が方針を下し、本校も基本的に公立の小中高に準じて臨時休校とする結論を出した。

学年単位で週2回程度登校させる。ただし、一クラスの人数規模は半分程度の20人規模とし「密集、密接」空間を避ける。しかし学習の遅れ対策として授業時間確保を考えねばならないため、学校行事はいわゆるイベント中止の方針に沿って中止、延期させるしかなかった。例えば4月30日の校外学習(遠足)、5月の中間試験、6月の芸術芸能鑑賞会などは中止だ。恐らく夏休みも短縮になるだろう。一義的には学校は学習の為に有るわけで私は生徒の学習の遅れが気になってならないが、健康安全を優先に考えるしかない「苦渋の決断」である。

しかし中学校では素晴らしい光景が見えて来た。全員に「クロームブック」を持たせているから「ネット授業」みたいなものが可能で学習アプリの「すらら」も教員は学校で生徒は各自宅で動画を見ながら授業が展開できるのである。何と素晴らしい光景であることか?未来の学校のある光景の一部が垣間見えた瞬間である。極論すれば生徒の登校を促さなくとも学校は学習サポートが可能となるのである。勿論教員と生徒が顔を見ながらの学習が最大の効果を上げるが非常時には有効な手段である。恐らく中学校でこのようなスタイルの取れる学校は極めて少ないのではないか?

しかし学校も費用がかさむ。今日は1日に着任した講師の先生方24人が校外施設である「多聞尚学館」「ふくろうベースボールスタジアム」「高天原スポーツキャンパス」の見学に出かけたが新型警戒のためにわずか24人の為にバスを2台用意した。理由は席を離れて据わって貰うためである。今後教職員は生徒と接するときは全員マスク着用を今朝ほど決めた。総理以下内閣もそのようにしている。肝心のマスクは今8000枚程度用意しているし消毒剤も備蓄がある。ここが正念場だと思ってやっているが、不要の費用も嵩む。この騒動は一体何時まで続くのか?








2020年4月2日木曜日

新体制スタートのあいさつ文

新年度がスタートした。私は昨日関係方面に挨拶状を発送した。今日くらいにはお手元に届くと思うが、この理事長ブログ:「アラウンド」にて既に記述しているのでご存じのお方も多いと思う。しかし3月26日にアップした「浪速高等学校の校長職を退任する!」のアクセス数は過去新記録の数となりその反響の大きさに当事者が驚いている。とにかくネット社会はスピードが早い。今回の人事異動を受けてホームページも徐々に変更していく。現在作業中であるが私のトップページのあいさつ文も従来のものから変更して以下の文章をアップしている。








本学院は、1923(大正12)年に開校し、令和5年には開校100年の歴史を刻むこととなる、神社神道を根本義としている学び舎です。「浄明正直」を校訓として、浄く明るく正しく素直に生きる力と、「敬神崇祖」の教えを大切にしながら「思いやりの心」「感謝の心」「豊かな心」を育み、日本の美しい伝統を大切にしながら社会の変化の中で生き抜く力を養うための教育を実践しております。


私は、平成19年を改革元年と謳い、私立学校として「最高の教育環境」を整えるために「学校改革―浪速改革」を実行し、これまで様々な教育環境・設備を一新してまいりました。現在は、堺市美原区に「高天原スポーツキャンパス」を建設しており、本年度中に、多目的総合グラウンドとして「浪速乾坤一擲ドリームフィールド」が完成します。それと同時に、室内競技の練習環境を備えた「アリーナ建設」の構想も、「開校100周年事業」の一環として進めております。


学習面においては、本年度入学生より「浪速国際コース(Iコース)」を高校2年生進級時から新設し、独自の授業展開や語学研修を設定し、グローバル社会の第一線で活躍できる力を養うための教育を展開していきます。また、新たに〔ICT教育推進部〕を立ち上げ、生徒および教員に一人一台の「Chromebook」を導入し、最新のICT設備を用いて、一歩先に進んだスタイリッシュで熱意のある教師集団が、徹底した指導を行なって全力でサポートする体制を整えました。


加えて、本年度から中・高ともに、月に一回の休校日を設けることにしました。「主体的・対話的で深い学び」を実現するために、生徒自身が積極的かつ能動的に、「自学自習」や「探究活動」及び「体験学習」等に取り組む機会を保証する必要があると考えたからです。
このように、本学院は開校100年を迎える伝統に甘んじること無く、次の100年を見据えて更なる進化をめざし、終わりなき教育環境の整備に取り組んでいます。そして生徒一人一人が、その充実した教育環境を最大限に活かし、「考える力」「判断する力」の基礎となる、確かな「学力と教養」を身につけることによって、通学するのがワクワクする、友達に会うのが楽しい、入学して良かった「「good school, 良い学校」をめざしています。


今春、私は13年間の長きに亘った高等学校長の職を退任し、内部から信頼できる後継者を指名しました。あわせて、中学校長も交代し体制を一新しました。今後は、「理事長・学院長」として学院の行く末を盤石にする為に学院経営に専念し、新時代「令和」に相応しい教育の在り方を見据え、更に揺るぎない基盤を固め、新たな歴史を刻んでまいります。


理事長・学院長 木村智彦


又昨日発送したあいさつ文の中身は以下のようなものとした。

謹啓 春暖の候 皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます
平素は本学院に格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます
さて このたび 本学院 理事長・学院長 木村智彦は 平成十九年の着任以来 十三年間にわたり奉職してまいりました 浪速高等学校 校長の職を 三月三十一日付をもちまして退任いたしました

また 永らくご厚情いただておりました 浪速中学校 校長 宮照夫 が 同じく三月三十一日付をもちまして退任いたしました

そして本学院は 平成二十八年五月開催の『新校舎・新学院神社竣功奉祝祭』御斎行をもって 十年に及んだ学校改革第一ステージが幕を閉じ 新時代の幕開けから改革第二ステージは五年目となり やがて迎える開校百周年(令和五年)に向けて踏み出します
平成から令和へと御代が替わり まさに新しい時代となった二年目は 建学の精神に基づき 本学院の法人および校務運営体制の強化を図るため 四月一日付をもちまして 令和二年度管理職を選任し 左記の通り就任いたしました


関係者一同 『浪速教育』の更なる伸展のため尽力してまいる所存でございます
つきましては 従来のご厚誼に感謝申し上げますとともに 今後も変わらぬご指導 ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます
                                                                                                                 謹白
令和二年四月 学 校 法 人 浪 速 学 院 理事長  木 村 智 彦

2020年4月1日水曜日

どんよりとした新年度スタート


新型コロナウイルスと「どんよりした天気」の為に何とも表現しようもない「溌溂さの無い新年度の初日」となった。しかし「救い」は試用期間を終えて本日付けで目出度く「専任教諭」となられた9名の教職員の先生方と「今日着任された24人の常勤講師」の先生方の「希望に輝く目」を見たことだった。本校を舞台に教育という崇高な営為に誇りを持ち人間として「自己実現」を図って欲しいと私は歓迎スピーチで強調した。今年も良い先生が来てくれた感じがする。私立学校は教員で栄え、教員で滅ぶ。「さあさあ」新年度が始まった。例年の事だがこの日は「身が引き締まる」。今日の私は例年の如く分単位で動く、動かされる? 








新専任辞令交付、新任常勤講師を引き連れての神前奉告、新任式、最初の職員会議、教科会議、学年会議、各部会、入試広報部会での総括スピーチ、公認会計士との面談、新任研修会視察、最初の校務運営委員会と続いた。この間修学旅行問題についてエージェントと高校校長との話し合い等もある。すべてに丁寧に、丁寧に考え、話をしなければならない。今日の職員会議では先の3月理事会の中身を映像を使って詳細説明し、最初の会議故に「職場の倫理というかモラル」についても深く言及した。理事長・学院長が「口下手で口が重くては」役に立たない。









午後の入試広報部での部会では冒頭の時間を借りて、今年の総括と今年度の期待を述べた。中学は137人、4クラス体制でいう事はないが、課題は高校である。650人は非常に喜ぶという数値ではないが、そうかといって落ち込む数値でもない。あと40人、すなわち680人から690人程度は今後の教育環境の整備促進にはあれば大いに助かる。新しい人材も投入して知恵を絞って頑張って欲しいと激励し申し上げたのである。早く新型が落ち着かないと入試説明会など出来ないではないか?この事も頭に入れながら令和2年度の広報活動は本日スタートしたのである。







もっと深刻な問題は11月の海外修学旅行である。現在先行してあらゆるケースを想定して検討しているが、一度中間報告を生徒と保護者にする必要があると新校長にアドバイスした。5月の中学校の屋久島修学旅行は11月に延期を検討しているが、これとて新型の状況によっては実行できるかどうか分からない。我が人生でこのようなウイルスによって人間社会が侵されていくのは想像だにしなかった。人間は弱いものである。このことを知っておかねばならない。早く生徒にも伝えたいがどうも臨時休校は春休み期間を延長して5月連休後まで続きそうな気配である。そうなった場合、教科指導をどうしていくのか考えておくよう高校,中学の校長と教頭に指示を出した。各家庭に教材他の資料を送付するのか、とにかくすべてに経験がないから困っているのだ。