2021年6月7日月曜日

女性が活躍できる「大舞台」を与えよ!

今朝一番に今井監督以下、空手道部の顧問の先生方が部屋に入ってきて、胸を張って報告してくれた。去る6月4,5日に東大阪で行われた令和3年度大阪府高等学校空手道春季大会での結果報告だ。入ってくる面々のお顔を見ればすぐに結果が分かる。男子競技では「圧勝」であった。花形の「男子団体組手で優勝」。決勝戦では東大阪大学柏原高等学校を5人一組の試合が4試合目の副将戦で試合を決めた。「男子個人組手では何と優勝、2位、3位」と勝ち切った。「形でも優勝」だ。これで「夏のインターハイ」には団体組手、個人組手、個人形と出場できる。812日から15日にかけて富山県で行われる全国大会に出場である。春の選抜は全国優勝を成し遂げたから夏に勝つと春夏の「全国制覇」となる。コロナの具合にもよるが久々に優勝祝賀会をしたいと思う。お祭り大好きな人間としては自粛、自粛では気も滅入ってくる。「パーティ」は人を元気にさせる。祝賀会が出来るように是非優勝旗を持ち帰って欲しい。

 



女子では残念ながら城南学園高校に2回戦で敗退したがまだ創部して間もなくその内に男子並みになるだろう。既に手は着々と打っている。後は時間の問題だ。その自信は何処から出てきているのかと聞かれても困るが、これは私の感だ。今の浪速学院は高校も中学も女生徒の意気が盛んである。まず高校自治会会長と中学の生徒会会長さんの生徒はいずれも女生徒である。何時も一斉参拝では両校長の隣に立って「堂々」としている。臆さないところが良い。男女共学にして15年、ようやく女生徒比率が40%を超えるところまで来た。名実ともに「本校は共学校」になった。この間の苦労というか思いを振り返れば感無量である。あの時に共学にして良かったとつくづくと思う。この春、ようやく管理職補佐職として初めて「指導教諭に女性が誕生」した。生徒も先生も着実に男女両立の学校に向けて歩を進めている。その為にはまだまだ優秀な女性教諭を増やさねばならない。現在二人の女性専任教諭が出産、子育てで休業しているが一昔なら有り得なかった光景である。職域の長として私は働く女性の絶対的な味方を自負している。

 



今や日本は行政も民間の企業もあらゆる組織で女性の活躍が目立つようになってきた。大変良いことである。東京オリンピックの組織委員長も森元総理から橋本聖子さんに代わって堂々と発信されている。閣内の丸川五輪担当大臣も女性だ。オリンピックの開催都市である首都の小池都知事も頑張っておられる。これら、大舞台のトップは全て女性である。経団連には先ほど2名の副会長が誕生した。今後ますます男社会からの変化を促すためにも女性のポジションを意識して配慮しなければならない。それも大舞台が良い。最近実に痛快な事があった。例の小さな社会問題となった空手女子のオリンピック選手であるU選手と指導方法で揉め、解任された男性強化委員長の後任に何と35歳の宇佐美里香さんが就任され先週私のところに挨拶に来てくださった。感じの良い素晴らしいお人柄だった。キャリアは申し分ないとは言え、男社会の空手道の世界において全日本空手道連盟の強化委員長に若い女性が選ばれたのである。痛快である。この人事を考えた全空連は偉い!私は大いに激励を申し上げた。世界一美しい形で何度も世界選手権を取り名をはせたお方であるが、これから先、汗臭いおっさんどもに囲まれてしんどい場面もあるかも知れない。私は公認のオリンピックコーチである本校今井監督に「宇佐美委員長を全面的に補佐せよ!」と命じたのである。