2022年4月2日土曜日

「ピッカピカ」の新入生準備登校

 今日は「新入生準備登校」と言って本校では4月5日の入学式に先立ち、高校1年生となる生徒達を全員登校して貰い、様々な事前準備指導を行う。重要な行事と捉えており、新1年生のN学年主任以下学年団の先生方総出で対応する。その数、878人だから見ていて「本当に多い、多いな!」と感じる。しかし上から下まで「ピッカピカ」の新入学生徒を見るのは嬉しいものだ。生徒達も嬉しそうで若者の持つパワーを感じる。皆、感じの良い生徒ばかりで私は嬉しくなった。生徒にとって初めてクラス分けを知り、科・コースの指定された教室に入り点呼をする。まず重要な「神社参拝の指導」「身だしなみセミナー」が続く。これは制服メーカーの(株)トンボさんからやって頂く。スカート丈、男子の腰パンツ、ずり下げパンツなどの指導である。

その後「校則について」生徒生活指導部長から冊子を手渡し指導する。本校は生活指導に厳しい学校として知られているが、それは「生徒の為」だと自信を持って経験しているからである。ここは学校であり、団体生活をしている場所だ。個人個人が好き勝手な頭髪や服装をしていることと本校教育とはなじまない。社会では「ブラック校則」とか何とかで個人の自由を声高く叫ぶ評論家がいるが本校は100年このスタイルでやってきた。生徒も保護者も何も言われない。「学校とはそういうものだ」と諦めておられるのか知れないが、それで良いと思う。家族に保護され、少年法の適用を受けている成長過程にある子供だ。有る程度の規範を身に着けさせるのも学校の役目だと考えている。 

新一年生は総計20教室もあり、全てのホームルーム教室を見るだけでも大変だが、3月31日、私は自ら教室を回り、チェックした。特に改造中であった「浪速国際コースの2教室」と教科準備室を一般教室に改造した「中高一貫コースの2教室」については見事に美麗に完成していた。綺麗な分、ここに入る生徒は喜ぶだろう。エアコンも机も棚も全ての備品が揃い、真新しい白板、電子黒板やモニターは本校の教室の進化を感じさせている。特に国際コースは1クラス20人以下で確かに他の教室とは異なった雰囲気で二人の担任が喜んで私を迎え、深々と感謝されたのは余程嬉しかったのだろう。これで受け入れるハードはすべて揃った。「4月5日が入学式で7日が始業式」である。「中高合わせて2650人の生徒が勢揃いした光景」を見るのが楽しみである。 




昨日着任した22人の常勤講師の先生方は準備登校を応援し、午後からは研修二日目だ。今日は進路指導部長による本校の進路指導の説明、生徒指導マニュアル、人権研修マニュアル、教務マニュアルと続いて「矢継ぎ早」ではあるがまず本校のやり方を説明し基本知識を持って頂くのである。ここまで完全に対応するのは早く本校に慣れて頂きたいと思うからである。各先生方は「良い学校に来られて、幸せ!」という感じの良いお顔に見えた。学校は教師と生徒のものであり、その住処が教室である。従って「学校とは生徒が居て、先生が居て、教室がある場所」と定義するのが最も分かり易い。他にごちゃごちゃ言わないほうが良いかも?