今日は朝8時20分に「臨時朝礼」を持った。連休前が良かろうとの判断だ。この席で私は昨日のアラウンドで触れたように全教職員に対して5月1日(実際は4月30日)の「開校記念日」についてその歴史について簡単に言及した。本校で勤務している人々が、瞬時でも良いから今自分たちが両の脚で立っているこの場所で働くことが出来る喜び、生活の糧を得て、家族を養い、社会に貢献できている幸せ、そして丁度今から99年前に校舎も無い中で「旧制浪速中学校、現在の浪速高等学校を創立」してくれた先人が居ればこそ「今の私たちがある」との感謝の気持ちを感じる日が5月1日であると言う事だ。これが開校記念日、創立記念日等を祝日にしている意義である。この当たり前の事が、まさしく「敬神崇祖」神社神道のスピリッツである。「あぁ5月1日は休みなんだ!」と喜ぶだけの日ではないと言う事である。
私は連休前の今日の日に名簿にある教職員170人の人々に「特別祝い金」を支給する旨のアナウンスを行った。4月1日に新しく着任してくれた新任の先生方の歓迎会を含めた会食会を今年もコロナ禍の中で止むなく中止としたのでその費用の一部を「現金で支給」することにしたのである。恥ずかしいような金額だが先生方がこのゴールデンウィークを少しでも優雅に過ごして頂くための一助であり激励の意味を込めた。そして今このようにゆとりと充実感があるのは入試広報部が頑張ってくれて高校で878人、中学で133人、合計1011人と言う数の入学者を得たからであると感謝の言葉を述べ部員には祝い金を上乗せし、又4月1日に正式に専任教諭、浪速丸の正式クルーメンバーとなった教職員に「生涯に亘って浪速の為に頑張って欲しい」旨の激励を込めて金額の上乗せを行った。
その後「法人朝会」があった。今日の話題は「授業料未納者」の数であった。どういうわけか本校では未納者が信じられないくらい少ないのである。だからその昔大阪府から「何でそんなに良いのですか?」と聞き取り調査に来られたり、育英団体からも来られたりしたことがあった。現在総勢2650人を超えて生徒を抱えている大規模校だが、正直未納者はたった一人であり、我々はその経緯をしっかりとつかんでいる。今朝、私は常務理事や事務長に言った。「これはやはり良い学校の証明の一つだと思う」と。良い教育を展開し、生徒の面倒見の良い学校は当然、授業料の未納者は少なくなるのだと思う。良い話であり私は改めて気分が良くなった。授業料を頂いている責任者として責務は重たいことを自分に言い聞かせた。